図面

2017年11月29日 (水)

石島治久氏の記事

「図面資料集成 東武鉄道の蒸気機関車」で素晴らしい図面を披露された、石島治久氏が鉄道模型趣味(TMS)誌の2018年新年号(予定)に新たな記事を寄稿いたします。
 
 題名は「アーカイブ放浪記 ピッツバーグの機関車」。
品川に保存されている2850などで有名なメーカーですが、種類はさほど多くはないのですが、特徴的な機関車ばかりで、モデラーには人気のメーカーですね。
 
 これまで断片的に研究家が発表されてきた日本に来たピッツバーグ製の機関車について、石島氏が独自に発見された組立図によって、これまで公表されていない形式を分かりやすく、また非常に美しく1/80で図面化された一連の図面集です。
 これまでに公表された図面と合わせると日本に来た全てのピッツバーグ製の機関車を網羅することができます。
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 この原稿をまとめるにあたり、内容の事前確認という形で頂いたものですが、公表の許可を頂きましたので掲載いたします。
 
 発売された時にはピッツバーグ製の機関車に付いて語りましょうか。

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2016年2月12日 (金)

一冊の本 客貨車諸部名稱圖解 3

客貨車諸部名稱圖解の続き

図6 客車端部の骨組み
1914_053_6

これは、明治39年から製造された、いわゆる「オイラン型」と呼ばれる、シングルルーフのグループです。
本書のグラビアのオトク9005もこのグループですね。
代表例の有名な写真、最大急行(後の特急)かな。一番後ろはオブロ1です。
手摺が格好ええなぁー
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今後もこのグループが出てくるので、この項では「明治39年型」と呼びましょうか。

図7 明治を代表する3種のボギー客車の屋根断面です。
1914_055_7
上は図6の「明治39年型」、
中は明治30年から製造されたアメリカンタイプのダブルルーフ、グラビアのホワシ5070のグループです。
代表例のホハですが、このグループは非常に両数も多く、種類も豊富で、時代の変遷も非常に面白いグループです。
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「明治30年型」と呼びましょうか。本当は、このグループの前にその前のグループとの折衷型があります。
図7の下は、明治22年からイギリスのメトロポリタンから輸入したものと国産がある、箱型のボギー車のグループ。
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日本初の帝国議会に合わせるべく明治22年の東海道本線開通に合わせたものと思われます。「明治22年型」と呼びましょう。

図8 デッキ部です
1914_056_8

左から、「明治39年型」、「明治30年型」、「明治22年型」です。

図9 「明治30年型」の荷物車の端部詳細です。
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鉄道史料から、元々2等座席郵便合造車、郵便部は荒い縦羽目板、客室部分はシルヘッダ付の細かい羽目板と律儀に作り分けられています。この写真は3等になってから。
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図10 「明治39年型」の端部詳細
1914_060_10

このグループの客車はデッキ部の幅が広い物と狭い物があり、図6で紹介したオブロ1は広いタイプ、この図は狭いタイプです。このグループは幕板の飾り帯も特徴の一つですね。

まだ10図ですが、まだまだ先は長いなぁ・・・

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2016年2月 5日 (金)

一冊の本 客貨車諸部名稱圖解 1

今回は、機関車に牽引される客車、貨車についてです。

明治時代の客車や貨車については、これまでも何度か取り上げましたが、今回は明治40年初版、汽友社発行の「客貨車諸部名稱圖解」を紹介しようと思います。

名称図解で、図と名称の説明ページが順番に入っていますが、名称ページを省いて、図のみを全部載せて、要所に補足説明を加えていきたいと思います。

私が持っているのは、大正3年の第7版です。
1914_000
大分くたびれていますが・・・
1914_002

グラビアページ、本には形式の解説も何もないので、表題は私が付けたものです。
1、鉄道作業局 ワ3403
1914_003_1

これの形式図 貨車略図より
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鉄道作業局の有蓋車で最大両数を誇るグループです。
後に増頓改造され、ワ50000形を経て、昭和3年にワ1になったと思われます。

2、鉄道作業局明治39年型3軸ボギー台車
1914_004_2

客車形式図 下巻 大正3年版追録集 巻末の台車図より
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詳細図は後ほど。

3、日本鉄道いろ61
1914_005_3
日本鉄道が誇る豪華客車です。
日本鉄道客車略図から
Photo
図の左から、一等室、一等寝室、食堂と調理室、二等室となります。
定員32人、食堂は5人ですね。

4、和食堂車 鉄道作業局 シ1 後のホワシ5070の食堂
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日本初の和食堂車と思います、明治39年新橋工場製です。
客車略図から
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官鉄で明治30年から39年にかけて作られたグループです。

次は2枚です。
5、鉄道作業局トク1、後のオトク9005と、展望車の車内
1914_007_5
右の車内の写真は日本に該当するものがありません。

左の写真を拡大
1914_007_5l
これは貴重な写真です。
従来反対側は絵葉書があり、何度か本に載りました、このようなものです。
9005l
なんと!密閉式展望車!
形式図は客車略図から
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明治40年新橋工場製、定員8名で、食堂、寝台、展望室を備えています。
上項の食堂車とは1年違いですが、こちらは次のグループ、いわゆる「オイラン型」と呼ばれるグループです。
当時の最大急行等に使われたグループです。

6、グラビアの最後は、車内写真2枚です。
1914_008_6l
上は二段窓なので、日本の客車では無いようです。
下の写真は・・・・確信はありませんが、天井の形や形式図の室内から、前項のトク1の展望側から見た写真に見えるんですが、みなさんはどう思われますか?

「客貨車諸部名稱圖解」のグラビア、いかがですか?
次回からは図解です。

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2015年10月 7日 (水)

一枚の図面から 43 機関車編 9020-2

引き続き、9020の明細図を紹介いたします。

残念ながら、1-B+Bに改造後の図面は無く、原型の状態です。
9750の詳細図は持っていないので、この図面が参考になるかと思います。

それでは組立図から。
9020_38_1_50
9020_39_2_50
9020_40_3_50
明細図集の目録です。
図面は完全ではなく、何枚も抜けがあります、また、ページの半分だけのものも有ります。
9020_1_50
アルファベット順なのでちょっと探しにくいですねぇ。

では、詳細図に入ります。
P4、ボイラ
9020_4_50
P5、ボイラ詳細、ステイですね、この図面は半分のみです。
9020_5_50
P13キャブです。
9020_13_50
P24クロスヘッド
9020_24_50
P25シリンダ、後部の高圧側です
9020_25_50
P26シリンダ、前部の低圧側です。
9020_26_50
今回はここまでとしましょう。

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2015年10月 5日 (月)

一枚の図面から 43 機関車編 9020-1

模型工作の方は、考える事ばかり多くてあまり進まないので、実物の機関車の研究をしましょう。

  8620の初期型の炭水車がどのような構造か考えていた時に図面を漁っていたところ、面白い図面を見つけました。

それがこれです。
2700_9020_86388643_50
  一見、8850等の普通の2700ガロンの炭水車に見えますが、
縦書きの注記に「本図は9020型としての組立図にして前部は「センターバッファー」なれども後8620型に改造して「サイドバッファー」とす。」と書かれています。

  この図面は9020用の炭水車の図面で、8620用に機関車側のバッファを左右2個の物に改造するという物で、改造図は別図と言うことです。ですから本来の9020の図面にこの注記を追記しただけのものとなります。

9020の炭水車と言うと・・・
468329023wicollection_l

  有名なこの写真の、非常に短くて高さが高い特異な物とのイメージですが、
この機関車、ご承知のように元はこのような物だったんです。
498294600alco

  1911年3月、ALCOで6両製造されたこの機関車は、当初4600という形式で、機関車本体のみが輸入されました。
  炭水車は日本で製造されましたが、どういう物か今まで分からなかったんです。
上図の炭水車は、基本寸法も構造も8850等、汽車会社製の3軸炭水車を元にしており、前方の台枠の構造やブレーキシリンダの位置等が異なる程度です。

  そこで、上記の写真とこれに近い角度のこのタイプの炭水車の写真から合成してみました。
498294600alco_200

  機炭間の処理や炭水車の遠近感等、つたない点はご了承ください。
また8800の写真を使ったのでイコライザが付くなどは無視してくださいね。
後の短い炭水車の異様さがなく、良い感じにまとまっています。

  日本に到着して、新橋工場で組み立てられたのち、この炭水車を付けて、各種テスト走行をした結果、前部台車の蛇行運動が原因で動輪タイヤの偏摩耗が激しいことが分かったので、1912年に浜松工場で先輪を追加することになりました。
  先輪を追加したため機関車の軸距離が延びて、当時の転車台に乗れない場合があるため、全軸距離を短くするためにこの炭水車を外して、新たに短い物を製造したと推察します。

  その時に余った炭水車は、製造後まだ1年しか経っていないので、一時保管の後、汽車会社で製造中の8620に使用した物と考えられます。

上記炭水車の図面集の目録にはその8620の番号が書かれています。
2700_50

  この図の左上、組立図の項の2、「8620-ヒ-2」が上図で、右に「8638~8643に対してのみ」と書かれています。図面の注記の8620はこの番号が相当し、両数も9020と同じ6両です。

  8620も末期は他の機関車の炭水車との振替が多く発生し、このタイプが最後まで残らなかった可能性は高いのですが、一度写真を見てみたいものですね。

9020に戻って、
  この機関車は1913年3月に上記の改造工事が終わり、後の御殿場線でマレー式機関車の教習用に使用され8月からC+Cマレーによる本格的な運転に寄与しました。
その後、東北本線黒磯-白河間の勾配線で使用され、1925年に廃車されてしまいました。

次回からは、この機関車の明細図を載せましょうか。

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2015年8月20日 (木)

一枚の写真から 32 5500-5

5500明細図、今回で最後です。

48 運転室
17_beyer_peacock_2bn2_5500_048l
52 運転室腰掛
17_beyer_peacock_2bn2_5500_052l
53 ボイラ  一部欠けています。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_053l
55 火室
17_beyer_peacock_2bn2_5500_055l
56 長手控 火室上部の長手方向に付く控です。これも一部カットです。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_056l
60 運転室配管
17_beyer_peacock_2bn2_5500_060l
61 レギュレータハンドル
17_beyer_peacock_2bn2_5500_061l
62 安全弁 ラムスボトム式ですね。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_062l
63 汽笛 一部欠けています
17_beyer_peacock_2bn2_5500_063l
65 加減弁
17_beyer_peacock_2bn2_5500_065l
明細図は以上です。炭水車は持っていません。

5500はこれで終わりです。

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2015年8月17日 (月)

一枚の写真から 32 5500-4

5500明細図の続きです。

17 クロスヘッド この図面も一部カットしてコピーされています。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_017l
19 スティーブンスン式加減リンク
17_beyer_peacock_2bn2_5500_019l
20 スティーブンスン式偏心輪 半分はありません
17_beyer_peacock_2bn2_5500_020l
27 主台枠
17_beyer_peacock_2bn2_5500_027l
34 バルブ、コック類
17_beyer_peacock_2bn2_5500_034l
35 煙室
17_beyer_peacock_2bn2_5500_035l
37 煙突
17_beyer_peacock_2bn2_5500_037l
38 吐出管 煙突下部で左右のシリンダの吐出管の端部 半分だけです。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_038l
44 先台車
17_beyer_peacock_2bn2_5500_044l
今回はここまで。
次回で終了です。

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2015年8月14日 (金)

一枚の写真から 32 5500-3

5500、今回から明細図の紹介です。

日本でまとめられた、初期型の明細図です。

手持ちの図面は抜粋されてコピーされたものなので、一部抜けがありますが、手元にある物全部を紹介しましょう。

目次
17_beyer_peacock_2bn2_5500_p000_l_2
これのページ番号順とします、ページが飛んでるものがあるので番号も飛んでいます。

1 機関車組立、初回紹介したのと別物ですが内容自体は同じと思います。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_001l
7 動輪
17_beyer_peacock_2bn2_5500_007l
8 バランスウェイト
17_beyer_peacock_2bn2_5500_008l
9 車軸
17_beyer_peacock_2bn2_5500_009l
10 先台車軸箱守
17_beyer_peacock_2bn2_5500_010l
11 動輪軸箱
17_beyer_peacock_2bn2_5500_011l_2
15 主連棒大端 一部カットしてコピーされています。
17_beyer_peacock_2bn2_5500_015l
16 主連棒小端、連結棒
17_beyer_peacock_2bn2_5500_016l
続きは次回で。

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