私鉄

2016年12月26日 (月)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 12

川崎のCタンク、台枠を組み立てました。

写真は完成状態だけです。
Img_2468

Img_2469

Img_2470_2

手前の短いのが川鉄7号、奥の長いのが1‐C‐1の自由形、明石鉄道11号です。

端バリは床板と同時に組み立てるのでまだです。

床板の図面はこれからなので、ちょっと図面を書きます。


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2016年12月21日 (水)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 11

川崎のCタンク、大分間隔が空きましたが・・・
久々の工作は、1-C-1の台枠部品です。

ケガキ
1612181

切り抜き
1612182
左の小さいのはt0.8、他はt1.0です。

旋盤作業、この工作で初ですねぇ
1612191
左のは別の物です。

組立
1612201
以前に切り出したCタンク用も含めて。
配線以外で、久しぶりに半田付けです。
奥がCタンク、手前は1-C-1です。

今回はここまで。

次回は台枠の組立です。

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2016年10月 6日 (木)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 10

川崎25tCタンク、台枠側板の仕上げです。

前回切り抜いた軸箱を仕上げます。
  C型の場合は、第2動輪を基準にします。
第2動輪から前後の軸穴までの寸法を測り、マイナスになっていないことを確認します。
  その後、第2動輪の軸箱の幅を6mm(エコー動輪の場合は4mm)に仕上げ、軸箱(またはベアリング)がスムーズに上下するようにします。
 
仕上げた軸箱の面から第1、第3動輪を仕上げますが、この寸法が、蒸気機関車では非常に重要になります。
  通常、私はフライス盤でやってしまうことが多いのですが、今回は昔ながらの方法で仕上げます。
 
  まず、デジタルノギスで、軸箱間の距離を測ります。
1610022_2
 
1610023
写真は仕上げ後の寸法で、軸距離に軸箱の幅をプラスとマイナスした寸法に仕上げます。
写真では20.40の所が20.41になっていますが、軸箱が動くための遊び分ですが、仕上げは寸法きっちりで仕上げて、軸箱を入れて、ほんの僅か削って動くようにします。
 
作業はこんな感じ。
1610021
 
後部も仕上げて
1610024
 
1610025
 
軸箱が動けばオーケー
1610026
 
後は、台枠後部にリベットを打ちます。
普通は植え込みで良いと思いますが、今回私は以前に作ったリベット打ち出し機を使いました。
1610027
 
例によってポンチを回転させながら打ち出します。
そのため、裏面は周りが盛り上がります
1610028
 
2両分、4枚を仕上げて終了。
1610029
 
これまで作った分を並べてみます。
16100210
右がCタンク、左が1-C-1です。
今回はここまでです。
 
 

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2016年10月 2日 (日)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 9

永らく更新していませんでしたが、訳があります。
 
  実は、友人がブログで始めた「京阪神の計画線・未成線」のコンペに資料を送った関係で抜けられなくなって、私もエントリーすることになってしまいました。
 
  私のエントリーは、明治44年に計画された「明石鉄道」明石-三木間を結ぶ鉄道として計画されましたが、実現に至らなかった鉄道です。
  その11号として昭和12年に川崎車両に発注した機関車という設定です。
そう、今進行中の25t機関車の最初の機関車と同じ頃。
  この25t機関車を元に地方鉄道向けとした機関車を考えました。
  ボイラは同等の物で、先従輪を追加して1-C-1とし、高速性を高めるため動輪を少し大きくしました。
 
こんな機関車になりました。
113508
  動輪は手持ちのφ12.6を使用します、そのため軸距離が14.4から16.0に伸びましたが、それに伴い、動輪周りの細かい部分にかなりの変更が出てきました。
  軸距離が伸びたことにより、シリンダが前に出て、それに伴いボイラが前に移動してキャブが広くなりました。
  従台車が付いたことにより、後ろに余裕が出てきたので石炭庫を大きくしました。
  全体にゆったりとした感じになって、大分イメージが変わったと思います。
再度タンク前方のスロープはなくなるかもしれません。
 
  こいつの模型化と、細かい部品の設計で、ものすごく時間がとられてしまいました。
  この図面はだいぶ前に出来ていたんですが、 友人のブログの「京阪神の計画線・未成線」のコンペで発表してから出そうと思っていたので、今頃になってしまいました。
あっ、上のリンクは見ない方が良いですよ、かなりふざけた世界なので・・・
 
さて、工作の方です。
と、その前に、
台枠の側板の図面に変更です
25_2al
赤文字が変更で、モーションプレートのねじが締められないので、ドライバーを通す穴の追加と寸法追加です。
 
台枠の側板の切り出しです。
 
ケガキ
1609281
1-C-1も同時に進めます。ただし、切り始めて大きな間違いに気が付きます。
 
穴あけ
1609301
 
1609302
ケガキ線が汚いですが、本当は淡いんです・・・ ちょっとノギスが滑ってしまって。
 
切断開始
1610011
切り始めて・・・この方向だと、軸箱とシリンダの切り欠きは、全体の切り離し後に切るしかないことが判明!
長い直線に惑わされてしまった。皆さんは、台枠の下側を手前にケガいて下さいね。
 
切り離し終了
1610012
 
軸箱とシリンダの切り欠き終了
1610013
軸箱の穴は、小さめに切って、まだ仕上げません。
 
実際はもっと先まで工程が進んでるんですが、今回はここまでとします。
 
 

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2016年9月20日 (火)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 8

しばらく間が開きました。
夏は毎年夏バテで体調が良くなく、気力も減退します。
そのためという訳でもないのですが、工作は少しです。
 
0.8mmの板から、床板のベースを作ります。
 
ケガキ
1609151
 
タップ立て
1609152
私の場合、いつもはハンドドリルを水平に固定して、板をぶら下げると勝手に垂直になるので昔からこれなんですあまり一般的ではないので、初公開です。
 
皿モミ
1609153
1.4の皿ネジは1.4の穴あけ後、頭の外径が2mmなので、タップと同様の方法でドリルで途中まで穴を広げます。油断すると貫通してしまうので、穴の先に指を当てて、指に触るドリル先端の感じで止めます。
 
皿モミ仕上がり
1609154
 
穴あけ終わり
1609155
 
外周を仕上げて、終了です。
1609161
ん?2枚?
その答えは次回。今回の更新が遅れた理由です。
 
 
 

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2016年8月30日 (火)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 7

  川崎25t Cタンク、なかなか工作をする時間がありませんが、どんどん進んでいる人のため、台枠側板の図面を発表します。
25_2l_2
  図の上側はエコー製動輪とギヤボックスを使う場合。
  図の下側は私の標準、3X6のベアリングを使う場合です。
  左右の板はほとんど同じですが、一番後ろの1.5mmの穴(蒸気ブレーキシリンダ用)が右側のみとなっていますのでご注意ください。
 
  軸箱の穴は、小さめに切り抜いて、軸距離ができるだけ寸法通りにして、軸箱(ベアリング)がスムーズに上下するようにしてください。
  最終的にはロッドとの調整になりますので、この時点では寸法にそれほど神経質になる必要はありません。
  私の工作は進んでいないので工作写真はありませんが、これまでの説明でどんどん進めることができると思います。
 
ここで、この機関車で使用する部品をリストアップします。
1l
2l
  私が持っているか、私が分かる範囲での市販パーツをリストアップしました。
重要度の列は、数字が若いほど重要度が高く、低いものは省略や自作によっても良いと思う物です。
  重要物はともかく、ディテール関係は、各自の好みや解釈によってご自分で判断願います。
  一部部品で実物と形状が異なる物もありますので、使用するかどうか判断願います。
  現在ほとんどの品物が入手出来るエコー製をメインで選んでいますが、手持ちや、模型店の在庫状況により、別メーカーの物も各自のご判断によって入手してください。
  モーターはマシマMHK1020Sで設計しましたが、私流で、トルクにそれほど余裕がある訳ではありませんが、強力な別の物を使用する場合など、適当に判断していただくのも良いかと思います。
  ボールベアリングは内径2、外径6、厚さ2で、シールドもツバも無い最も安価な物で、このタイプの物であれば何でも結構ですが、寸法は必ず守ってください。
  材料は基本的な物で、今後他にも出るかもしれません。
  ランニングボードの網目板はエコーのスケール網目板がお勧めですが、t0.3までで菱目の物ならなんでも結構です。
  一番最後の「ガラスユニバーサル基板」はt0.3で非常に便利で、私は最近よく使います。
秋月電子は秋葉原に店がありますが。通販で気軽に購入できます。
通常の分厚いプリント基板でも使用可能です。
 
  これらについてのご質問は右側のメールのアイコンから、メールアドレスをご記入の上、連絡願います。
図面はまだまだ進めていますが、先ほど一か所間違いを見付けました。
蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 4に載せた「台枠部品 1」です。
25_1_l
これの左上、「シリンダ取付板」の幅は12mmでしたが、13mmに変更します。
もう作られていた方、ごめんなさい。
 
 

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2016年8月23日 (火)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 6

川崎25t Cタンク、糸鋸作業の続きです。
端バリと端バリ補強です。
 
まずはケガキから、この写真の左側は、別の企画のです。
45_rimg0001_2
 
Rがある場合、大きいRはスプリングコンパスやケガキ用のコンパスを使いますが、それほど大きくない場合、私は製図用のテンプレートを使います。
テンプレートは鉛筆の芯の太さを0.5mmとして、書いているより0.5mm大きい穴になっているのですが、ケガキは細いので、書いているより0.5mm小さい穴を使います。
この場合はR3.0の場合、ケガキ針はテンプレートの穴ぎりぎりをケガくように斜めにしてケガきます。
46_rimg0003
 
これは、後部端バリの補強です、前に切り取ったところを再度直角に仕上げてケガキます。
21_rimg0003
 
そして、1mm厚の板にもケガキます。
22_rimg0002
 
穴の所にセンタポンチ打ち。
穴の径、板厚に応じて強さを変えますが、穴径よりポンチが大きくならないようにしてください。
23_rimg0005
 
こんな感じ
24_rimg0011
 
リベットは、打ち出しでも植え込みでも良いのですが、今回は打ち出し機のいらない、植え込みとしましょう、ですから0.3mmの穴をあけます。
25_rimg0013
あっ、1個ずれた!
 
修正修正、ポンチをゆるく斜め打ち
26_rimg0016
 
大きくなってしまったのは仕方がないですね。裏側なので問題なしです。
27_rimg0014
 
例の角材にペーパーを貼ったものでカエリ取りをして・・・
ドリル刃、先ずは径の確認、これをやらないと安心できないんですよ。
28_rimg0017
 
ドリル刃は普通のハイスの物が使いやすいです。
太いものは超硬の物でも良いですが、細い物は非常に折れやすくて、普通はお勧めできません。
 
穴あけ、私はボール盤ですが、ピンバイスでも可能です。(疲れますが・・・)
29_rimg0018
 
細径も
41_rimg0004
 
タップ立て、M2より大きいネジはまず使わないので、ピンバイスで立てます。
垂直に気を付けて。
31_rimg0023
 
穴が開いたら、太いドリル刃を手で回して、バリ取り
32_rimg0022
 
仕上がり
33_rimg0024
 
おっと、忘れてた!、リベットを植え込む場合で板が重なる場合は、重なる板にはリベットより大きい穴をあけて植え込み線を逃がします。
 
こんな感じ
42_rimg0007
 
次はカプラーの角穴開けです。
小さい穴の切り出しは、全体を切る前にしてしまった方が保持しやすいですよ。
43_rimg0008
 
穴の隅近くに1mm程度の穴をあけて、糸鋸を通します。
そして角まで進めて、そこで刃を垂直に立て、その位置で上下させながら、ゆっくりを回転させます。
糸鋸は刃の側面でも切れるのでこの方法が有効です。
すべての角に穴を開ける方も居られますが、私はやりません。
角や曲線を切る場合は、糸鋸ではなく板を回転させると、同じ調子で切れるので、刃を折ることが少なくなります。
 
そして、各部品の切り出し。
厚板の場合は特に糸鋸を垂直で切るよう心がけてくださいね。
 
端バリのややこしいヤスリ仕上げ、角ヤスリや平ヤスリ等を使ってケガキ通りに仕上げます。
短い直線は、はみ出しがない方が平行等が出やすいので、角ヤスリを使います。
47_rimg0004
 
R部の仕上げ、径に応じた半丸や丸ヤスリを使います。
48_rimg0006
 
切りだし完了
44_rimg0014
 
49_rimg0009
 
今回はここまで、次回から、台枠の主要部品に掛かります。
 
 
 

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2016年8月15日 (月)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 5

川崎25t Cタンク、今回からいよいよ糸鋸工作です。
 
  糸鋸の刃は以前に書いたように、バローベ製等のスイス製がお勧めです。
最初に作るのはt0.4の板なので、刃の細かい#5/0や4/0をお勧めします。
もちろん#3/0でも可能で、刃のピッチは板厚より荒いのですが、直線切りは刃を傾けることによってひっかりを少なくして切る事ができます。
  柄に刃を付ける時の刃の張り加減ですが、細い刃を強く張ると、それだけで切れてしまうことがあります、また弱すぎると切る線が曲がってしまいます。
  人によって張る力は違うと思いますが、私の場合の目安は、張った状態で刃を指ではじいて、ピンピンって音・・・うーん分かりにくいですねぇ、音の高さは・・・電気機関車の高い方の音って表現ではいかがでしょう。
 
  刃は細くてもろいので力を入れすぎると切れてしまいますので、切る時の力の加減は初めは軽いほうが良いかもしれませんね。
 
  糸鋸作業の最初の関門は最初の一引き、これがケガキ線とずれてしまったらお終いです。
  私の場合は、写真のように金床を使って切るので、最初は金床の側面に刃を当てて位置決めして軽く引いて切り目を付け、その切り目を延長していく感じで切っていきます。
  最初はできるだけ直線が切れるように練習を兼ねて簡単な形の物を切ってみましょう。
直線切りは刃を寝かせると曲がりくいです。
 
  あっ!一つ注意が。
糸鋸の刃には個体差があって、何本かに1本、まっすぐに切ろうとしても、どうしても曲がっていく刃があります。そのような場合はさっさと捨てて、良いもので作業しましょう。
10_rimg0038l_2
 
12_rimg0048l
 
溝切り
10_rimg0038l
  写真は0.5mm幅の溝切りですが、普通に奥まで切り目を入れた後、下の写真のように、鋸を上から見て斜めに向けて、刃の背中で切るように力を加えながら、刃の側面で前に切っていきます、糸鋸の角度を変えながら何度か切り込むと自由な幅の細溝を切る事が出来ます。溝の幅が糸鋸の高さ以上の場合は、大きな葉に交換してください。
 
  この作業のキモは、最初の直線切りで、これが歪んでいると、最後まで直線的な溝になりません。最初に曲がってしまった場合は、この作業と同じで、糸鋸を傾けて、片面を綺麗な直線にしてから幅を広げる作業をしなけれななりません。
 
  薄刃のヤスリも一部で販売されていますが、それより幅が狭い場合が多いので、この作業は意外に多くあります。
11_rimg0043l
 
切断作業終了
13_rimg0050l
  ここで、裏返しの2枚ではなく、同じ物2枚を切ってしまったことが判明。
けど、この部品の場合は裏表を逆にすれば良いので助かった!
 
ヤスリ仕上げ
14_rimg0052l
  金床の側面からわずかに出して、ヤスリで仕上げます。
平らなガラスのようなものの上に耐水ペーパーを置いて、仕上げるのも良いですが、斜めになったり削りすぎたりしやすいのでご注意ください。
 
平面も細かめの耐水ペーパーで仕上げましょう。
15_rimg0056l
 
図面通りの寸法になっているか測定
16_rimg0053l
同じものが2枚ある場合は、重ねてノギスに挟んで、2枚とも落ちなければOK。
 
次回は糸鋸で窓の開け方と角の切り方、それに穴あけをします。
 
 
 

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2016年8月13日 (土)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 4

川崎25t Cタンク、今回からいよいよ工作です。
 
  基本設計は、従来のφ3.0mmの車軸の動輪で、ボールベアリングを使った物で進めてきましたが、現在入手できる可能性のある動輪はエコー製くらいのようです。
  エコー製とミニチュアスケール製の動輪の車軸は、直径2.4mm(実測では2.36mm前後)になっています。
  2.4mmの軸は、昔から鉄道模型で使われてきた軸の規格で、アメリカの15/160インチ(2.38mm)が元になっていると思われます。
この径は、JIS規格には存在しないもので、近似のベアリングは内径2.5mmしかなく、使うことができません。アメリカ規格では有るかもしれませんが・・・
  もちろん、外径3.0x内径2.36のスリーブを作るか、3.0mmの車軸を作れば良いのですが、それは各人にお任せするとして、エコー製の動輪と、セットに入っているギヤボックスをそのまま使う場合も設計しました。
 
  私の標準的な3.0径の車軸の場合も部品の共通化を図るため、大分設計変更をしました。
結果的にその図面のために更新が伸びてしまいました。
 
  まず、私の標準の場合
25_50
次はエコー製の動輪とギヤボックスの場合です。
25_50_2
次から、いよいよ製作図です。
 
台枠の組立図
25_50_4
台枠側板は、私の標準の場合です。上面図のギヤボックスの穴の大きさが、標準とエコー製使用で異なります。それ以外は全く共通です 。
 
台枠部品 1
25_1_50_2
組立図と同様、上面図のギヤボックスの穴の大きさが、標準とエコー製使用で異なります。それ以外は全く共通です。
今回の図面はここまで。
 
    では、いよいよ製作の開始です。
今回の工作の材料は、真鍮板、t0.4、t0.8、t1.0を準備します。
市販の物を使用しますが、ここで一点、基礎知識です。
鉄道模型で使われる、真鍮や洋白材は、一般の機械等で使う鉄材に比べて、非常に柔らかいのですが、それによって、鉄では問題にならない事がらで問題が起こります。
 
板の切り口
2
   左の図は、大きな定尺の板を切断して、販売するサイズに切り分ける時に使う切断機の刃の断面です。
水平の2本の線が真鍮板、ハッチングの物が刃です。
  鉄板の場合はそれほど大きな変形は起こりませんが、真鍮等の柔らかい材質の物では、右側の図のように変形します。
これは板厚が厚いほど顕著になります。
 
  模型では断面が見える場合が多いので、この変形部を切ってしまうかヤスリで削り落としてしまう必要があります。
それでは製作開始です。
最初は、板厚の薄い物から始めましょう。
台枠部品 1の左上、「フロントデッキ補強」を作ります。
 
まず、板の下準備から。
1_rimg0017l
  手元にあるt0.4の真鍮板です。
古いもので表面の腐食や変色があります。
  真鍮や洋白の場合は鉄やアルミと違って、自然状態では表面がへこむほどの腐食はめったに起こらないので、このように変色していても表面を磨くと綺麗になります。
 
ケガキは、基準になる水平線と、それと直角な線が必要です。
ですが、市販品の場合、しばしばこのように直角が出ていないものが存在します。
2_rimg0022l
 
使用する板の4つの角のうちで最も直角に近い箇所を選んで、直角に仕上げます。
3_rimg0025l
大きな平ヤスリや
4_rimg0029l
平らな面に置いた耐水ペーパーに押し当てて、削りたいところに力を集めて削ります。
この時に、最初に書いた、切り口の仕上げもしてしまいましょう。
 
5_rimg0032l
板にスコヤを当てて光にかざして、漏れる光が均一になればオーケーです。
 
変色している表面は、私はスポンジタワシ状のもので研磨します。
6_rimg0020l
通常の場合は斜めに磨きます。
こうすればケガキ線が見にくくなる事がありません。
 
  次にケガキを行います。
私は通常、先端を尖らせたノギスを使います。
 
まず垂直線から12.5mmの線を引きます。
7_rimg0034l
  次に、水平線から7mm、8mm、15mmの平行線を引きます。
7mmと8mmの間の1mmは糸鋸の切代の余裕分です。
  その後0.5mm幅で2.8mm長さの線をケガキます。
8_rimg0035l
  私の場合は裏からケガくので、力を入れて深めにケガキます。
この写真の時点で一点誤りがあるのですが、それは後ほど。
 
さぁ切ろう!というところですが、ここでまた真鍮ならではの問題があります。
それは。
1
柔らかい金属にケガキ線を入れると、上図のようにケガキの左右に「カエリ」が立ち上がります。
これを放置したまま作業を続けると、矢印の部分をケガキ線と勘違いしたり、ドリルのポンチを矢印の所に打ってしまったりと、大きな問題が起こりますので、私は、木の端材に耐水ペーパーを貼り付けたもので「カエリ」を削り取ります。
9_rimg0037l
これは別に何でもよく、刃の細かな平ヤスリで削ることもあります。
はい、ここまで来たら、いよいよ切断準備完了。
 
次回ご期待です。
 
 

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2016年7月29日 (金)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 3

  川崎25t Cタンク、前回は簡単に書きましたが、工具のことをちょっと。
私のような者が工具云々を言うのは本当に僭越なんですが、
私なりに持論を展開し、初めて自作をされる方々の参考にでもなれば良いなぁと思います。
 
  鉄道模型を作られる人はほとんど自己流だと思います。ですから私のことを書いてもこれが一番ということではなく、それぞれの方が自分で考えて頂ければと思います。
 
まずは、おすすめの本
1
 
  一番右は鉄道模型の工作法の解説書ですが、著者の個性はあるものの無難な工作法がまとめられています。
  左の2冊は、私も親しくして頂いている平野和幸さんが著作されたもので、中央の「蒸機を作る」には工作法もあり、蒸機を自作される方々のバイブルとも言えるものですね。
いずれの本も絶版になってしまっているのは本当に残念です。
  古書やネットオークション等で入手できるなら一読をお勧めいたします。
最初に書いたように、人それぞれ自己流で、私自身これらの本に書かれているやり方とは違っているのですが、ここではとりあえず私のやり方としてご覧ください。
 
  一応真鍮製のキットの製作経験があるものとしますので、半田付け等の工具は省略します。
最初はケガキ作業工具
2
 
金属工作の最初は、板にケガく事から始まります。
具体的な使い方は今後に書いていきますが、今回は物の紹介をします。
 
手前から
1、ケガキ針  何でも良いのですが、先端が硬くて、ピンピンに尖っているものを購入してください、尖っていなけかったり摩耗して来たらダイヤモンドヤスリ等で研いでください。
 
2、スコヤ(直角定規)  台付スコヤという、片方が角材になっているものが使いやすいです。
  下側の物はJIS1級だったと思いますが、上側の安いものでもそれなりに精度が出ているので問題なく使えます。
 
3、金属スケール  100均でも販売していますが、安いものですので、これだけは良いものを購入されることをお勧めします。
細い150mmと太い300mmの各1本あれば良いと思います。
 
4、ノギス  昔はメモリを読むものでしたが、最近はデジタルが主流で、安価なものも出回っていますね。
デジタルノギスは樹脂製の物や最小読み取り単位が0.1の物もありますが、必ずステンレス製で、最小単位は0.01mmの物を購入してください。
  安物では原点に戻した場合に0.02mm程度の誤差があるものも散見しますが、手作りのレベルではこの程度の誤差は問題ないと思います。
  ノギスは、平行線をケガくのに非常に重宝します。
一般の工場では定盤とハイトゲージを使うのが常道ですが、昔大阪の福原金属の親父さんに教えてもらった方法として、ノギスでケガくために、刃先を尖らせます。
3
 
左側の刃の先端が尖っているのがわかるでしょうか?
  私は40年も使っている物ですので大分短くなりました。
使い方は後程。
 
5、マイクロメータ  これはちょっと贅沢に感じるかと思いますが、ドリル径の確認や軸の嵌めあい等、私はよく使います。
  本来は高価なものですが、ヤフオク等で非常に安く手に入れることができますね。
0-25mmの物だけで良いです。
 
次は切断、切り抜き工具
4
 
手前から
1、糸鋸  糸鋸は柄(ツル)と刃が別物で、刃をねじで締め付ける物です。
柄は高級品から普及品まで各種が販売されています、高級品を購入されるに越したことはありませんが、私は刃のサイズ毎に何本も持っていますので、この写真の物は、かつて売られていた教育用教材の物で非常に安価でした。
  高級品は持ち手から刃までが強靭で、直線が出ていますが、安物はその辺りがちょっと精度が悪いものが見られますが、私は写真の方法で精度を出します。
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82
 
  柄の前後の刃を止めるねじで150mmのスケールを締め付けて、前後のねじ部が平行になるように柄を曲げて修正して、持ち手とも直線を出します。
ここさえ直線が出れば、直線切りで曲がることもなく、高級品と同じように使えます。
  糸鋸の刃は、切るのが大変でトラウマになる場合があるようですが、国産の刃は切れ味が悪く、真っすぐに切れないなど、基本的にダメで、世界レベルの刃が普通に出回っています。
  私がよく使うのは、スイス製のバローベというメーカーのもので、スイスの時計職人が使っていると噂の物です。
バローベの他にアンチロープというメーカーもあり、その2社以外の刃はお勧めできません。
ホームセンターでは扱っていないと思いますが、大きめのホビーショップや彫金関係を扱う店で普通に購入できます、通販も便利ですね。
刃には刃の大きさで番号分けがあり、刃が大きい方から#8~#8/0まであると思います。
私の模型では#1、#3/0、#5/0程度を揃えれば良いかと思いますが、切る板が薄いほど細かい刃の物を使いますが、大きい刃でもやり方次第で切ることも可能です。
  刃が細かくなれば細くなり、刃が折れやすくなりますので、その辺りは個人差がありますが、私は細い刃を使うのが好きですね。
 
2、ヤスリ類  組ヤスリと呼ばれる、細いヤスリをメインに使いますが、別にセット物を購入する必要はありません。
  基本的に「油目」と呼ばれる、最も細かい目の物を使います。
最も使うのは、平ヤスリで、厚さが薄いもので幅を何種類かあると便利です。
  最近安く売られているダイヤモンドヤスリも結構ですが、最終的に平面が出ないので、金属の物をお勧めします。
大きな平ヤスリも1本あれば便利です。細目が良いですね。
写真にありませんが、耐水ペーパーも仕上げに使うと綺麗に仕上がるので、各種揃えられると良いかと思います。
 
3、金床  私の工作のベースですが、全然使わない人も居られますね。
 
万力
5
 
これは私のですが、金床と一体化したものもありますね。
 
6
 
最後は穴あけ工具等
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  左はドリル刃、0.2mmから1.6mmの20本組で2000円くらいで売っている物ですが、これでも問題なく使えます。単独で購入する場合は、0.3、0.4、0.5、0.6、0.8、1.0、1.1、1.4、1.5、1.6、2.0くらいはよく使います。材料にステンレスを使う場合は、NACHI製をお勧めします。
 
その上はタップ、M1.0、M1.4、M2.0の3種あれば事足ります。3本組ではなく、2番タップだけで結構です。 ダイスも使うことがありますが、今回の作業で使うかどうかわかりません。
 
右はキット製作にも使う物ですが、
下から、
キサゲ  子供の頃から使っているもので、折れた平ヤスリを片刃に研いだものです。
私はこのタイプだけしか使っていないんです。
 
キサゲ刷毛  マッハ模型発売の物ですが、大発明ですね。これの一番細い0.06mmを使っています。
 
ピンバイス  私はほとんどの穴あけはボール盤を使うのですが、穴あけにもたまに使いますが、細い物の保持にも非常に便利です。
 
  Pカッター  「カキ」と呼ばれていた刃物で、昔は弓のこの刃を研いで作っていましたが、近年は製品がありますね。私は刃を研いで、角度を鋭くしています。
 
  ピンセットはこの2種がメインです。上の物は医療用を譲って頂いたものですが、本当に使いやすい物です、最近はタミヤが似たものを発売していますね。
 
  手作業の工具はこんなものでしょうか。
要するにそれほど高級品をそろえなくても良いと言いたいわけですが、もちろん高級品はそれなりの良さがあります。
 
  ルーター、ボール盤、フライス盤、旋盤等、各種機械は有れば非常に便利です。
無くても作れますので、余裕があれば左から順に揃えられるのが良いかと思います。
例によって、プロクソン等のお求めやすい物でも結構かと思います。
 
 
 

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