蒸気機関車

2017年5月25日 (木)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 19

川崎25t Cタンクのロッドの工作、続けます。

いよいよ本体の製作です。
本体はt0.5のSUS430です。
ケガキ、私は青ニス等は使わない主義です。
1705101
一か所、ポンチミスをしてしまいましたが、斜め打ちで修正しました。(手前右から3つ目)

穴あけ
1705103
クランクピンの穴はとりあえずφ1.0です。

小丸のケガキは、手書き時代のスプリングコンパスを両方とも針とし、
テーパーと段付きにしています。
1705104
細かい物のケガキは、私はラフなものとします。

ケガキ終了
1705105

切り抜き開始
1705121
バローベの普通の刃でサクサク切れます。

結構いい加減です。
1705123
最後にヤスリで整形するのでこんなもんです。

一面切り抜き
1705124
右端はヤスリ仕上げ済み

針ヤスリ(細い丸ヤスリ)で削る
1705125

直線は平ヤスリ
1705126

あ~あ、やっちまったぁ
1705161

まぁ、いろいろ失敗して、切り抜き完了。
やっぱり疲れてるのかなぁ
1705162

今回はここまで、次回は出来上がりです。

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 18
蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 17
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蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 2
蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 1
一枚の図面から 49-1 機関車編 川鉄千葉 NUS7等 川崎25t
一枚の図面から 49-2 機関車編 川鉄千葉 NUS7等 川崎25t

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2017年5月22日 (月)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 18

川崎25t Cタンクのロッドの工作です。

実は、4月の中旬以降、仕事が非常に忙しくて、毎晩深夜まで仕事で、休みも無い状態が続いてるんですが、そういう時に限って工作したいもの。ストレスでしょうかねぇ。
とはいっても睡眠時間は必要なので、実質の工作時間はさほどなく、遅々として進まない日々でイライラしましたが、やっとCタンクのロッドが完成しました。

順を追って発表します。

私は、16番ゲージでも車体幅をむやみに広げることは嫌いなので、シリンダ中心間隔を狭くするためにロッドの厚さを薄く作ります。
最近はエッチングを主体にしたキットが出てきて、薄いロッドへの抵抗は減ってきたと思いますが、エッチングと違い、手作業で薄くて細かい部品を作るのは保持しにくく、意外に大変です。
そこで、私は洋白を使わず、こういう部品はステンレスを使います。

ステンレスは鉄をベースに各種金属等を混合した合金ですが、錆に強い特性を持ち、鉄道模型でも真鍮と同じように半田付けの時の塩化亜鉛によって錆びることがありません。
ステンレスは非常に多くの種類があって番号で分類されます。
JIS記号はSUS、SUS304とかのように後ろに番号を付けて指定します。

一般に使われる物はSUS301やSUS304等が多くて錆に非常に強く強度もあり加工もしやすいのですが、普通の鉄材(SS400と呼ばれる)より硬く、手作業では加工が大変です。

そのような訳で、私が使うのはSUS430。
ステンレスの中では安物で、磁石がくっつき。海水等に浸かった状態では錆びることがあります。
しかし、硬さが鉄とさほど変わらず、糸鋸で切断が出来ます。
このSUS430は一般のホームセンターで販売してるので非常に手に入りやすくお勧めですよ。お店ではSUS304も売っていることも多いので間違わないようにしなければなりませんが、SUS304は磁石がほとんど付かず、SUS430は強力に吸着するので、お店にある磁石を持ってくれば一発で分かります。

ここまではステンレスの説明をしましたが、普通よく使う洋白でももちろん製作は可能です。
その場合は保持しにくいので、あらかじめ2枚を半田で仮止めしてから加工します。

それでは私の工作です。
最初に、台枠の寸法の精密な測定です。
1705031
最初は、ノギスの調整ネジをきつめに締めます。
これは、内寸と外寸の誤差を無くすためで、これを締め上げないと誤差が出ます。

測定開始
外側
1705032

内側
1705033

これを略図に記入します。
1705034
実測値を元に、車軸の中心距離を計算します。
この場合は14.42と14.43に分布しています。
図面では14.4なので、0.02や0.03とわずかに長い状態ですね。

この程度であれば、図面寸法通りに作ってもわずかな調整だけで行けそうです。

製作開始

市販の板の種類に制約があるので、厚み方向が多少図面とは違っています。

ロッドは場所によって厚さが違いますが、私はいつも工作を簡略化するために、t0.5をベースとして、分厚いところはt0.3の板を貼り合わせます。

洋白の場合は初めから分厚い板を使って薄いところを削る方が良いかもしれませんね。

先ずは、小さい部品のt0.3の切り出しです。
ケガキと穴あけ
1705051
穴は後で広げるので、とりあえずポンチマークでずれにくい1mmで穴を開けます。

切り抜き、普通のバローベの糸鋸で切れます。刃は真鍮と同様の番号で問題ありません
1705052
クロスヘッドに使う物は、くさびの表現のため溝を切り出します。

切り抜き完了
1705053
外形はロッド本体に合わせて最後に仕上げるので四角です。

今回はここまでです。

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 17
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一枚の図面から 49-1 機関車編 川鉄千葉 NUS7等 川崎25t
一枚の図面から 49-2 機関車編 川鉄千葉 NUS7等 川崎25t

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2017年4月29日 (土)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 17

川崎25t Cタンク、動輪が出来たのでギヤーボックス・・・
ではなくて、ロッドを作りましょうか。

ヴァルブギヤーまで考えたので時間が掛かりましたが、やっと設計が終わりました。
動輪のクランクピンのサイズによって2種類になりました。

先ずは一般の動輪、クランクピンは1/16インチのネジです。
クランクピンはアダチ製を一部加工して使います。
C_116l_2
クランクピンの頭が大きいので、ロッドのエンドはちょっと大きめになっています。

エコー製動輪を使う方はこちら。
エコーのクランクピンはM1.2ですが、クランクピンも動輪に付いていますね。
それを測定して設計しました。
C_l
こちらはクランクピンが小さいので、エンドはスケールに近い大きさです。

今回はここまで、次回からロッドを作りましょう。

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2017年4月23日 (日)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 16

川崎25t Cタンク、動輪を組み立てます。
 
エコー製動輪の方は関係ないのですが、私の標準仕様はベアリングを使うので、動輪を一旦抜く必要があります。
そのために前回、位相合わせジグを作ったんですが、今回は動輪を抜く方法と位相を合わせて最後の圧入までを行います。
 
動輪を抜くのは、私は通常、NWSLの「THE PULLER」という物を使います。
04221

 

これはアルミの角パイプ状の物をカットしたものに加工したもので、V形の切り込みを入れた鉄板が付属します。
写真の右の真鍮の物は私が作ったもので、別の用途のために作ったものです。
 
鉄板のV溝に動輪を挟み、上の軸を締め付けます。
04222_2
 
04223
 
これがない場合は、万力を使います。
04224
万力上部に鉄板にV形の溝を切ったものを用意します。
 
面倒ならば、同サイズのヤスリの柄を並べても良いです。
042214
 
これに動輪を挟みます
04225
 
04226
 
あとは、ネジ等を当てて、ハンマーでコン!
04227
 
抜いたら、ベアリングやギヤー等を差し込んで、アダチのクランクピン(長)をねじ込んで、大体の角度を合わせて指で回る程度に差し込んで、位相合わせジグにセットします。
042212
 
04228
 
04229
ベアリングを上から押さえて、ガタのない状態にすれば位相合わせ完了、ジグの外側の板ごと動輪を指で押し込みます。
 
動輪の圧入は、いろんな方法があって、皆さんそれぞれが独自の方法でされてるようですが、私はボール盤を使います。
端面を仕上げた丸棒を上下で合うようにセットします。
042210
 
この丸棒の上に垂直に動輪を乗せて、上から押さえつけて完成。
042211
 
042213
 

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2017年4月19日 (水)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 15

川崎25t Cタンクの位相合わせ治具を作ります。
 
材料はt2.0と1.0、快削材ではなく、普通の板材です。
前に作った丸のこ盤を使ったら簡単に切れるんですが、糸鋸の鍛錬も必要なので、こんな感じで切っていきました、使った板は大きなシャーで切ったもので、端面が変形しているので、外周は2mmほど落とすので、結局全周切り出ししました。
1704180
のこ刃はバローベの#3です。
 
底板はM1.4の穴を3列(16番用と13mmゲージ用)あけます、その他の部品は軽く半田付けで一体化して、動輪中心の基準穴をあけました。
1704181_2
 
立板、ガイド棒が入る穴をあけます。
1704182
クロステーブルで位置を決めて、センタドリルで位置を確定して・・・
普通にケガいてもいいんですけどね。
 
本穴をあける
1704183_2
2mmでした穴をあけて、3mmで本穴をあけました。
当初は2.9であけてハンドリーマで仕上げようかとも思いましたが、別部材でテストしたところ、しっくり入りましたので、普通に3mmであけました。
その後、3.0mmの真鍮丸棒を切り出して端面を仕上げました。
 
立板の半田を一旦バラし、2mm厚の軸用の板を改めて一体化します、丸棒で案内するので、位置決めは軸を通すだけです。
1704184
 
軸の6mmの穴をあけます。エンドミルは3mmです。
1704185
 
半田をばらして、底に1.1で5mmの深さで穴をあけます。
1704187_2
 
M1.4タップは手前の3番を使います。
1704188
 
t1.0の方に、クランクピンの穴をあけます。
1704186
 
部品出来上がり
1704189
 
完成
17041810
 
17041811
 
17041812
 
さぁ、これから動輪を・・・・
17041813
 
 
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一枚の図面から 49-1 機関車編 川鉄千葉 NUS7等 川崎25t
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2017年4月10日 (月)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 14

川崎25t Cタンク、動輪の加工に当たり、位相合わせ治具を作ります。

今まで色々と作りましたが、ベアリング用で作ってみます。

私はまず図面からです。
Photo
左は組立図、右は部品です。
クランクピン治具はφ2.0を使います。

明日から作り始めようかな。

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2017年4月 8日 (土)

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 13

川崎25t Cタンク、目の調子がいまいちだってこともありましたが、いろいろと用事があって、長く中断していましたが、久しぶりに再開です。

台枠の基本的な部分が出来ましたので、動輪とギヤーボックスの設計です。

エコー製の動輪及びギヤーボックスを使われる方はもうしばらくお待ちください。

私のギヤーシステムは、クラッチを組み込み、車軸には軸箱としてボールベアリングを使用します。

では、ギヤーボックスを見て頂きましょう。

組立図です。数字だけの引き出し線は、だるまやのモジュール0.25のギヤーの歯数です。
C
動輪中心からモーターまでの寸法が合えば何にでも使えます。ただし、動輪のギヤーが小さいため動輪直径が大きいものはトルクのロスが増える可能性があります。

部品、ギヤーボックス主要部とその部品です。
中央は箱本体の組立、上下に部品を書きました。
C_1
その他の部品と動輪です。
C_2
上左はギヤーボックス後部に付く回り止め。
上中央はギヤーカバー、動輪の固定も兼ねています、その右は部品です。
中段左はクラッチの作動部、振り子ギヤーの組立で、その右は構成部品です。
右端は形がややこしいので2種類の書き方をしました。部品は1個です。
左下はウォームホイールです。段付きの軸に半田付けします。
下段中央および右は動輪です。主動輪は中央に27枚のギヤーを固定し、ベアリングはメーカーによって型番が違いますが、内径3.0外径6.0厚さ2.0の開放型のフランジ無しのタイプです。
ベアリングは主動輪は4個、その他の動輪は2個使用し、ベアリングは固定せず、軸上で左右に滑る程度に軸を仕上げます。

次回から動輪の加工を始めます。

蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 12
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蒸気機関車を作ろう。川崎25t Cタンクを作る 8
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2017年2月 9日 (木)

全盛期の山陽鉄道 8

 36年4月4日のこの事故は、結局関西鉄道の職員が1名亡くなったのにも関わらず、前述のように鉄道時報以外の記録には見られないのですが、山陽鉄道は3か月後の7月1日に時刻改正を行い、日本最速を誇った最急行は少し遅くなってしまいました。
最急行、305,318列車は、ボギー7両から、6両に減車され、上郡、笠岡、徳山、長府を通過駅にしたうえで、下関-神戸間が11時間31分になりました。

 事故の原因は高速運転ではなく、万富駅のポイント及び場内信号機の転換不良だと思われますが、現場サイドの反対とか、経済や政治的な理由があったのかどうか分かりませんが、単線区間も多く、タブレットも採用前の状態で、やはり少し無理があったのかも知れませんね。

 ダイヤ的には、その改正の7か月後、日露戦争が勃発し、37年2月17日に戦時輸送に切り替える時刻改正がありました。
急行列車は4本から2本に減り、ダイヤは平行ダイヤと呼んでも良いくらいの物で、追い越しが一切ない、網の目状のダイヤとなりました。
この改正によって最急行は普通の急行になりましたが、上記のように追い越しのないダイヤなので下関-神戸間の所要時間は、なんと23時間26分になってしまいました。

 戦争の輸送状況により何度か時刻改正を繰り返しましたが、38年9月のポーツマス条約によって日露戦争は終結し、10月28日から軍隊の凱旋輸送が始まり、39年4月16日に戦時体制が終わって、通常状態に戻りましたが、最急行は急行の名前のままで、下関-神戸間は13時間29分と戦前には遠く及ばない時間に設定されました。

山陽鉄道はその39年12月1日に国有化されてしまって終焉を迎えます。

鉄道史料151号の記事は素晴らしくて、36年7月1日改正の機関車の運用表が掲載されています。
 それによると、当時、山陽鉄道の本線の機関庫は、兵庫、姫路、岡山、糸崎、広島、柳井津、三田尻、下関の8庫です。
 急行列車は、兵庫庫が兵庫-岡山、岡山庫は岡山‐糸崎、広島庫は糸崎‐広島、これが瀬野八ですね、そして三田尻庫は広島-三田尻、下関庫が三田尻-下関を担当しました。
瀬野八では機関車の運用がダブっていないので、補機ではなく、機関車を付け替えたのではないかと思われます、ただし、運用表には機関車の形式や両数が書かれていないので、重連運用もあったかもしれませんね。

 鉄道史料のこの記事には、他にも客車の運用や列車編成等もあり、これが載っている151号は、山陽鉄道に興味がある方は、ぜひ購入されることをお勧めいたします。

最後は長々とした文だけになってしまいましたが、今回のテーマはここまでとします。

山陽鉄道についてはまだまだ資料もあり、今後も追及していきたいと思います。

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2017年2月 7日 (火)

全盛期の山陽鉄道 7

 全盛期の山陽鉄道 4の編成表で、蓄電池車を除いて郵便車を1両目として、2両目と4両目は3等車です。

 ここから後ろは、鉄道時報の記事でも大した記述は無いので、廃車になるほどの被害ではないように思いますので欠番には頼れませんね。

 3等車は種類が多くて特定が難しいですねぇ。
まぁ、独断と偏見で、私なりに形式を特定していこうと思います。
 山陽鉄道を代表する列車なので、3軸ボギー車を使ってると思いますが、36年初頭で3軸ボギーの3等車といえば、この3種類だけなんです。
219
 これはちょっと古いんですが、913-919の内で、これだけが3軸ボギーに改造されたものと思われます、これ以外は最後まで2軸ボギーだったようです。
 このシリーズで特筆すべきは、中央部の幅広ロングシート状の物、これはなんと!お座敷だったようです。
たった1両なのと、31年製でちょっと古いのとで、この列車に使われた可能性は低いと思われますが、可能性は無いとはいえませんね。

 この写真は撮影者不明です。
 昭和29年まで国鉄に残った元ホハ8401ですが、実は「全盛期の山陽鉄道 1」で紹介した、簡易寝台付き3等車の最後の姿なんです。大体の外観は同様と思われます。
9821

もう1枚、やはりホハ8400形、番号は不明です。
8400l

 これは34年製、下関までの全通年の完成で、両数も5両で、この編成に2両使うと上り下りで4両使用で予備車1両と言う事で、可能性は高いと思います
220_2
 これは翌5年製造ですが1両です、予備車を神戸と下関に置くために予備を増やしたのか、単なる増備か・・・
 事故の時に郵便車にのしかかられたので、廃車になった車の代替?、1年も経ってるのでそれはないね。
221

 3両目は2,3等合造車です。
 これは36年現在これしかありません。
216
 4両目は上記の3等車

 5両目は食堂付き1等車、これも1形式のみです。
 山陽鉄道最初の食堂車、ってことは日本最初の食堂車はこの車なんですが、昼行のこの列車の食堂は1等との合造で、他は1等寝台との合造車ばかりがしばらく増備されました。後に他の等級との合造が出来ましたが、この時点で寝台以外と合造の食堂車はこれが唯一だったんです。
187

 6両目は2等車、36年当時、3軸ボギー車は4形式ありますが、数の形式のみは34年製で4両あり、他は30~32年の製造です。
206

いよいよ最後は3等緩急車、36年当時は、これのみです。
226
これではないのですが、少し後の製造、元ホハフ9670号。
8805l

蓄電池車と郵便車は欠番から推察し、それ以外は34年製造の物を主として選定してみました。これで合っているかどうかは分かりませんが、皆さんも想像してみてください。

貨物列車の方はさっぱり分かりませんので省略します。

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2017年2月 5日 (日)

全盛期の山陽鉄道 6

蓄電池車に続くのは郵便車、これも大破したので、廃車になったと思われます。
チクの例にならい、欠番を探すと、885~890の連番で889が抜けているというものがありました。
151
これは2軸ボギーですねぇ。
 山陽鉄道では少数派ですが、事故の当時は1両を除き全部2軸ボギーでした、それが、44年版の形式図「客車略図」では、この図を除いて他は全部3軸ボギーになっていて、同じ番号が3軸ボギーになっている物も多いので、積極的に3軸ボギーに履き換えたことが分かります。

この車は、山陽鉄道形式図では上記の図に番号が書かれていたものですが、3軸ボギーにに換装されています。239_2
36年ころの郵便車はほとんどが2軸ボギーなので、結局事故車と思われるものは2軸ボギーの889号だと推測するんですがいかがでしょう。

ここからちょっと脱線するんですが、この図のデッキ上部に角のように突き出している物があります。
 これは走行中に郵便物の受け渡しをする装置の車両側の装置で、官鉄と山陽鉄道のみで、明治31年からテストが始まり、42年に方式が統一されて全国に広がり、昭和7年ころまで行われていたようです。

山陽鉄道では、33年頃から実用していて、それの説明図です。郵便車の詳細も分かります。
デッキへの取付、車両の先端左側、点対称で2台付きます。
A
フックの詳細
B
取り降ろし時。車両側のフックに郵便物を付けたリングを引っ掛けたものを、地上側の受取柱で受け取る。右側の柱の図は横から見たとこ。
車両側のフック、車端から見たもので、向って左は反対側の車端。
フックは通常は内側にたたまれていて、使用時に展開する。デッキの柱は、片側のみ
A_3

車両への搭載時、地上の引渡柱先端に引っ掛けた郵便物を車両側のフックで引っ掛ける。
A_2
柱詳細
Photo
地上側の柱は、進行方向左側に、受取柱を設置して、10m程度進行したところに引渡柱を設置する。

この装置を設置した場所では、徐行する必要があると思いますが、万富駅では設置されていなかったようです。

この方式は国有後の42年に、吉田式と呼ばれる方式に変更されて、全国に普及しました。

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