« 2018年10月 | トップページ

2019年1月

2019年1月13日 (日)

一枚の図面から 50-13 機関車編 9600 改造編 2

9600の改造の続き。

空制に伴い、運転室に大きいブレーキ弁が追加になったために手狭になったようで、この9600(2次以降)をはじめとして、C51もD50も運転室後妻を斜めから普通に直角にして、さらに後ろにずらして延長しています。
再掲ですが、改造前
9600_121_p114_2
後妻板が斜めになっていますが、2次型は側板の長さはそのままで後妻板が直角なのでさらに狭いものとなっています。

改造図
9600_122_p115_2
側板後部の縦帯でリベットが2本並んでいるところで継いでいますね。
側板の長さ1460は元の長さで、その後ろの205が延長分ですね。
窓は1168.4mmだったのを1354mmに広げています、寸法のアンダーラインは図のスケールとは違っていると言う事です。
延長とは別の理由ですが元の天窓の後ろに、天井クレーン等による吊り上げ時にワイヤを通すための釣上天窓が追加になっています。リフティングジャッキだけではなく大きいクレーン設備の装備による変化ですね。
図面の日付が消されているのですが、大体昭和11年ごろには大方の改造が終了したようです。
運転室床板の改造図です。
9600_123_p116
改造間がない頃
7855968319340600_2

時代の趨勢での改造
電灯設備です。
La6073_9600_166_p159
速度計装置
9600_164_p157
これらの改造を経て、一般に見られる9600になりました。

今回はここまで、次回は少数の物や試験的な改造を紹介します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年1月 8日 (火)

一枚の図面から 50-12 機関車編 9600 改造編 1

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

このところの多忙で、9600も年をまたいでしまいましたが、もう少しで完結です。

鉄道院での9600の新製は1926年に終了しましたが、時代は製造時からどんどん進み、大正14年の自連取替、空制化のような大きいものを始めとして給水加熱方式の実験など、色々な改造が施されてきました。今回はそれらに少し触れたいと思います。

先ずは、大正14年の自動連結器の一斉取替に伴う改造です。
9600_082_p075
当初の簡易な解放テコの自連交換の準備図です。
この図ではバッファとフックは元のままで、実際の交換時にはバッファを撤去し、中央の連結器を交換するだけです。
連結器改造に伴い、真空ブレーキ管が直立タイプから端バリ下部取付に変更されました。

使用例です(新製のもの)。
準備工事
97879626

自連後

86979669_2

大正14年11月24日からこの図に変わります。
9600_081_p074
解放テコが左右から操作できるものになり、真空ホースの受けの位置が変わりました。

このタイプはいくらでもあるので、写真は省略します。

空制化
前回の新造時からの空制図によって改造したものや、各工場独自で改造したものなど多種多様になっていますが、ここでは図面が有るものを挙げていきます。

配管図
La30029_9600_115_p108
La30030_9600_116_p109
図面集にあるのはこのタイプだけ。
意外と、変形機と呼ばれるこのタイプが標準なのかもしれません。

ランニングボード
La30031_9600_071_p064
La30037_9600_073_p066
Lb31114_9600_074_p067
タンク受け
9600_080_p073
煙室横の蒸気管被い
Lb31111_9600_087_p080
参考写真です。
370800_96002253

76960319360310

82269620

給水加熱器を装備したため、変形しています。

95679616_1

95679616_2

95879618

今回はここまでです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年10月 | トップページ