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2017年2月 5日 (日)

全盛期の山陽鉄道 6

蓄電池車に続くのは郵便車、これも大破したので、廃車になったと思われます。
チクの例にならい、欠番を探すと、885~890の連番で889が抜けているというものがありました。
151
これは2軸ボギーですねぇ。
 山陽鉄道では少数派ですが、事故の当時は1両を除き全部2軸ボギーでした、それが、44年版の形式図「客車略図」では、この図を除いて他は全部3軸ボギーになっていて、同じ番号が3軸ボギーになっている物も多いので、積極的に3軸ボギーに履き換えたことが分かります。

この車は、山陽鉄道形式図では上記の図に番号が書かれていたものですが、3軸ボギーにに換装されています。239_2
36年ころの郵便車はほとんどが2軸ボギーなので、結局事故車と思われるものは2軸ボギーの889号だと推測するんですがいかがでしょう。

ここからちょっと脱線するんですが、この図のデッキ上部に角のように突き出している物があります。
 これは走行中に郵便物の受け渡しをする装置の車両側の装置で、官鉄と山陽鉄道のみで、明治31年からテストが始まり、42年に方式が統一されて全国に広がり、昭和7年ころまで行われていたようです。

山陽鉄道では、33年頃から実用していて、それの説明図です。郵便車の詳細も分かります。
デッキへの取付、車両の先端左側、点対称で2台付きます。
A
フックの詳細
B
取り降ろし時。車両側のフックに郵便物を付けたリングを引っ掛けたものを、地上側の受取柱で受け取る。右側の柱の図は横から見たとこ。
車両側のフック、車端から見たもので、向って左は反対側の車端。
フックは通常は内側にたたまれていて、使用時に展開する。デッキの柱は、片側のみ
A_3

車両への搭載時、地上の引渡柱先端に引っ掛けた郵便物を車両側のフックで引っ掛ける。
A_2
柱詳細
Photo
地上側の柱は、進行方向左側に、受取柱を設置して、10m程度進行したところに引渡柱を設置する。

この装置を設置した場所では、徐行する必要があると思いますが、万富駅では設置されていなかったようです。

この方式は国有後の42年に、吉田式と呼ばれる方式に変更されて、全国に普及しました。

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