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2016年6月 8日 (水)

一枚の図面から 48-1 機関車編 900

長らく本関係が続きましたが、久しぶりに一枚の図面から 機関車編、鉄道院形式900です。
平野和幸氏のTMSの昔の記事や、鉄道模型社のエッチングキットやサンゴ模型のキットなど、鉄道模型の世界では非常に有名な機関車です。
日本鉄道が1898年に山手線など東京近郊区間の列車用として、アメリカのスケネクタディ社から購入した機関車で、高加速を目指した短区間用の旅客用機関車です。
まずはメーカの竣工写真から。
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比較的大きな動輪が短軸距離で配置され、前後に導輪を配置した機関車で、終点での転車台による転向を省いた運用を考えていたのではないかと思います。
組立図
20110104015551661_001112_stitch_l
煙突やサンドドームは標準品ということで、省略されています。
動輪直径は1422mm、動軸距離は1676mmで、中央に集中した動輪が大きな特徴ですね。
この機関車の全体図面は、もう一セット、構造図があります。
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火室は火格子が非常に大きい広火室で、発熱量の少ない常磐炭を大量に焚いて所定の性能を引き出すようになっています。
火室の測下部に真空ブレーキシリンダがあります。
先台車はリンク式復元装置、従台車はリンク式ですが復元は先台車より弱くなっています。
イコライザは先台車から第2動輪までを結んで一点として、従台車が左右で2点となっています。
 
ボイラ
20110104015551661_001314_stitch_l
全体的に短いボイラですね。一部欠けています。
運転室
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広くて居住性は良さそうですが、暑かったようで、後に通風穴が開けられました。
ここまでは特に変わった図面ではないのですが、図面集でこれから紹介する2枚の図面を見つけました。
火室
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運転室改造図
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火室、 運転室改造図とも、広火室が一般的な火室になっています。
運転室改造図では、広かった火室の下半分が狭くなったためにそこに板を当てるものとなっています。
この図面は改造図ということなので、火室を一般的なものに改造した場合の図面と考えられます。
この件については、これまでの研究書では一切触れられていないのですが、国鉄の形式図によると、924号のみ火格子面積が小さくなっているので、それの図面と思われます
 
次は写真を載せます。

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