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2015年12月11日 (金)

貨物鉄道博物館に行ってきました 2

貨物鉄道博物館、2回目は貨車を見ていきましょう。

ここの保存車で名鉄2両、蒲原鉄道1両を除き、主に国鉄を走った貨車は大半を占めます。

先ず有蓋車から。
ワ1形ワ5490
5490p1050341
開館日なので、扉が開いて内部を見ることができます。

明治39年北越鉄道が新潟鐵工に発注した車両です。
北越鉄道買収時の形式図。
9633
北越鉄道のカ231-300のどれかと言う事ですね。7t積の一般的な有蓋車です。
これを大正中期に標準型の10t積に改造されてワ50000形となり、昭和3年の改番でワ1形5490号となりました。
268
近江鉄道からここへ来ました。近江鉄道当時に実測しましたが、よくあるワ1に比べて柱の位置が違っていました。台枠に変な改造の穴が無いので、元々このピッチだったと想像できます。
柱は木製だったのを増頓工事の時に鋼製に改造されたと思われます。
一般的なシュー式の構造の好例になりますので、軸受部のアップを挙げておきます。
5490p1050347
メジャーは500mm出しております。車輪は一般的な圧延車輪に交換されているようですね。

もう一両のワは、蒲原鉄道のワ11です。
11p1050427
昭和4年新潟鐵工製、増頓後の標準タイプで新造された10t積有蓋車です。
国鉄のワ1の中でも最終形ともいえる物で、鋼製柱、鋼製扉の物で、同型は国鉄の改造車でも非常に多く見られました。

国鉄のワフ21000形ワフ21120
21120p1050389
私の大好きな鋼製貨車の一つです。外板の継ぎ目がリベット接合で、ほとんど溶接が使われていない構造です(台枠の一部等の鋼材加工には溶接が使われている)。
この車両は西濃鉄道から来ましたが、西濃鉄道時代に見に行ったことがあります。

あと、有蓋車関係ではテラ1も居りますが、興味が無いので割愛します。

次は無蓋車、名鉄から来た2両が居ります。
名鉄ト1形、ト15
15p1050824
古典的な三枚側の無蓋車ですが、中央に柱が立てられてアオリ戸が分割されています。
これを含め軸箱守、足踏ブレーキ等も、大きく改造されていますが、妻が側と同じ高さで良い感じですね。

もう一両の無蓋車
名鉄ト200形、ト246
246p1050534
妻は高くなっていますが、古典的な三枚側の無蓋車です。
車輪は錬鉄鍛造の所謂松葉車輪で、貫通ブレーキは未装備のままです。
7tから10tへの増頓工事が施工されたとの事なので、元は二枚側だったのかもしれませんね。

次はホサ1
1p1050433
福井鉄道から来たホッパ車で、元は車掌室付の特異な車両です。
手前のデッキ部に木造の車掌室がありました。
元は青梅鉄道が浅野セメント輸送用に製造したようで、青梅鉄道の国有化で国鉄セサフ1となりました。
原型の写真は持っていないので、同様の構造の、東武ヲキフ21の写真を載せておきます。
19620201_04_21_40

ここの最大の保存車両として、シキ160を挙げなければいけませんね。
160p1050434
実物はやはり大迫力です。
3-3軸複式の軸受もいいですねぇ。
Pfs379
この図は改造前の物です。

これらの他、タンク車4両にホッパ車、91,97式軽貨車、それにコンテナや荷車まで、非常に盛りだくさんで、貨車好きに限らず、加悦SL広場とともに本当に楽しめて向学心をくすぐる本当に良い施設と思います。

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コメント

貨物鉄道博物館の南野です。

開館日にお越し頂きありがとうございました。

ワ5490は、まさしく増トン改造で柱の位置等が変わってます。
よって、側梁は増トン改造前の部材で、輸入材の証である英国メーカーの刻印が確認出来ます。
柱は、増トン後なので、八幡の刻印です。

ト246も増トン改造なのですが、こちらは有蓋車から無蓋車への改造ですので、アオリ戸は無蓋車改造以後のものです。

またのお越しをお待ちしております。

投稿: 南野哲志 | 2015年12月12日 (土) 17時38分

南野さま
ご覧いただき、ありがとうございます。
本当に素晴らしい博物館です。
先月大宮の鉄道博物館を訪れて不満たらたらだったので、その差が際立ちました。
私は子供のころに町内に臨港線の線路がある環境にあったせいもあって、機関車と共に貨車が本当に好きなんです。
少し前までは、下周りを外されて倉庫と化した明治の貨車がそこここにあったものですが、急速に姿を消してしまいました。
それらのうちいくつかは写真と共に各部を実測して記録しております。
http://kraken.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/11-0e52.html
等もその例ですが、近江鉄道にも同様の山陽鉄道の有蓋車の残骸がありましたね。
今後もちょくちょくお伺いさせて頂こうと思いますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: クラーケン | 2015年12月14日 (月) 01時56分

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