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2015年10月28日 (水)

一枚の図面から 45 機関車編 9800-1

9800、1912年当時、世界に冠たるBaldwin社も、旅客機の受注は出来なかったものの、日本の大型機関車の大量輸入に目ざとく喰らいついてきました。三井物産とフレイザー商会の力の差でしょうか。

ともあれ、この機関車は1912年10,11月に18両製造されました。9750の24両より少ないですね。

では竣工写真から見ていきましょう。
384469800broadbelt_collection_l

煙突とドームの並びがちょっと・・・9750が整然と並んでいるのでちょっと気になりますねぇ。
真空ブレーキのシリンダは9750は左右に1個づつ振り分けられていますが、この機関車は右右に2個づつ並んでいます。
真空チャンバーはまるで改造車のようにランニングボードに段差を付けて取り付けています。バルブのクロスヘッドの点検等の関係で上部を空ける必要があったのでしょうか?、9750のようにもっと後ろに持って行けばこんな不細工な事にはならなかったと思うのですがねぇ。このチャンバーは右側だけのようです。
パイプ煙突、中途半端な前部デッキ、角ばった武骨なキャブ、上記の段々のランニングボード、どれをとっても9750の優美さと差がついてしまいますね。
もちろんこういう所がこの機関車の魅力と感じている人(私も含めて)が居るのも面白いところですね。

この機関車は写真が少ないのですが、私の手元にあるものを全部紹介しましょう(市販の書籍のものは除く)
まずは有名なW.Ⅰコレクション
Wi9800_70_2

山北での撮影ですね。ブレーキシリンダはこちらにも2台付いています。
後部の高圧シリンダの後ろの上部の怪しい機器は蒸気動力の動力逆転機です。ランニングボードの変な段差は、こちら側の動力逆転機に両側とも合わせた結果のようですね。
高圧シリンダ上部の蒸気管のカバーはすでに撤去されていますね、これは次の写真にはありますので、個体差のようです。
インジェクタはキャブ内に納まっています。

次は高田隆雄氏の写真。
9805_192610_4800_30

これも有名な写真ですね、1926年10月沼津機関庫での撮影です。
なんだかキャブからの管が増えてますねぇ、第6動輪の後進用の砂撒き管が撤去されています。クリーニングホールは9750同様、こちら側は2個、反対側は1個です。
上記以外、炭水車の増炭覆いの追加くらいで、意外に原型を保っていますね。

普通の写真はこれだけ、あと、私が持っている絵葉書から。
9800_1

「ドームの金色がまぶしい!!」って・・・
バッファの先端が赤ではなく、バッファビーム(端バリ)が赤で、バッファ自体は黒だと思いますよ。手彩色の絵葉書の色って信用できませんねぇ。
とはいえ、迫力のあるきれいな絵葉書です。

もう一枚
9800_2_2

第三相沢川の鉄橋でしょうか。青ナンバーって・・・・

9800の写真、他に黒岩保美著「箱根越え」や杵屋栄二著「汽車電車」等に数点ありますので、お持ちの方は参照ください。

次回から図面を紹介します。9800はかなりの部品図がありますが、分割コピー(スキャン)した物を合成するのが大変です。

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コメント

まいど
9750と9800どっちが好きかと言われたら
9800やねー。
高田さんの写真、これだけ?

投稿: はた坊 | 2015年10月28日 (水) 00時50分

やっぱり変わりもんやねぇ。一緒や。
スケネクは綺麗に澄ました感じでちょっと面白みに欠けるというか・・・
高田さんの写真、「箱根越え」に似たようなアングルの写真がもう一枚あるけど、まだ見つかってないんです、どこかに紛れ込んでるのかも。

投稿: クラーケン | 2015年10月28日 (水) 00時55分

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