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2014年12月27日 (土)

一枚の図面から 39 機関車編 1100とその仲間 1040

 今回は、古典機関車の模型に興味がある人にとって、恐らく1100より有名な1040です。
と言っても模型に興味のない人はなぜだろうと思うでしょうねぇ。
 実は1970年代初頭に鉄道模型社というメーカーが、ただの板をへこましたエッチング板と車輪や挽物のみで構成したエッチングキットなるものを発売したからです。
このシリーズは、明治44年の8800から大正12年のD50までの大正時代の機関車シリーズと、5130や4500、2800、900、それにこの1040を加えた古典機のシリーズでした。
すぐに絶版になってしまいましたが、未だに中古市場で人気があります。

 さて、実物ですが、日本鉄道の大宮工場が1904年、5270の次に6両製造したグループで、大宮工場としては2~7号ということになりますが、最初の5270は予備部品等をかなり使ったので、実質的にはこの機関車が本格的に自製した最初と言えるかもしれません。
1100シリーズ初の国産化機関車です。

竣工写真は持っていないので、明治時代の写真です。
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もう1枚、まだ新しく、綺麗ですねぇ。
2401l

 基本寸法は1100をベースにしていますが、動輪直径が1インチ大きく、弁装置はアメリカ形スティーブンスン式で、1100のようにシリンダは大きく傾斜して、弁室は上面です。
シリンダの傾斜に合わせてランニングボードも傾斜させているのは、同社の5500の影響を感じます。

6両はいろんな遍歴を経て戦後まで残った機関車がありますが、この写真は元1041号、雲仙鉄道2号、昭和11年の姿です。
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同じく雲仙鉄道2号、こちらは撮影年不詳です。

32_l

 1040はこれで終わるのですが、10年後の1914年になって、九州の唐津鉄工所で常総鉄道向けに1両、1040と同型が作られました。
この機関車は1040の図面のコピーを使ってそのまま作ったといわれ、メーカーは違いますが、実質1040の増備と言えます。

1040の図面は持っていないのですが、こちらの機関車の図面があるので紹介します。
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非常に状態の悪い素材をここまで修復しました。これ以上がご勘弁。

この機関車の竣工写真と思しきものです。
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J.S.R.R.は常総鉄道のことですね。

後に口ノ津鉄道1号を経て島原鉄道と合併して、戦後の1950年まで活躍しました。
唐津鉄工所で作った蒸気機関車はこの1両のみですが、非常に良い機関車だったようです。これぞ製造所の実力ですね。

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コメント

まいど
大宮工場が7台も作ったとは知りませんで、雲仙鉄道自体が初耳です。
模型社のキット(素材)3-4台組んだかナーーー。
最後の方は、シリンダーも自作してそれなりの出来だったと思いますが、写真も撮っておらず、何処へ納車したかも思い出せへんなーー。
1040の写真で印象的なのは、けむりプロの鉄道賛歌に有る、明治鉱業かな、、。

投稿: はた坊 | 2014年12月27日 (土) 02時51分

はた坊さん
いっぺん見てみたいなぁーーー
私は真横の写真を元に図面を書いて、それにエッチング板の実測を重ねて・・・・
作るのをやめました。
明治工業庶路の写真!良いですよねぇ。

投稿: クラーケン | 2014年12月27日 (土) 12時09分

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