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2014年12月23日 (火)

一枚の図面から 37 機関車編 1100とその仲間 1060 1次

この機関車は、官鉄が1896年に、バラストエンジン(1100クラス)の増備としてシャープ・ステュウアトに2両製造させたものです。

1060と言えば6120をタンク機関車に改造した物が有名ですが、こちらはそれが出来る前の形式です。

形態的には1100の第1タイプを元としていますが、前回紹介した1892年に東京市役所が購入したベイヤー・ピーコック製の機関車とうり二つです。

1896年と言えば、1100の第3タイプが出来ておりますが、当時第3タイプは山陽鉄道と京都鉄道、そして官鉄に1両来ていますが、これは元来陸軍の注文で官鉄が引き取った機関車なので、官鉄としてのこのタイプの設計は、1100の1,2タイプと、上記東京市役所の機関車のみで、東京市役所のタイプが最新の設計と言う事になります。
なお、前回書くのを忘れましたが、東京市役所発注の機関車は官鉄が設計等を行ったと思うので、それと同じ図面をシャープ・ステュウアトに渡すことは容易なので、同じ物を作った可能性は高いと思われます。

とはいえ、図面自体はシャープ・ステュウアトが書いているので、全く同じかどうか・・・
この図面と前回の物の図面を詳細に比べてみるのも面白いと思います。

今回の1060の図面です。
Sharp_stewart_1060_400_250

ボロボロですねぇ、120年近く前の図面なので、残ってるだけでも良しとしましょうね。
いつもはもっと綺麗にするのですが、ここまで良い感じの図面を綺麗にしてしまうのももったいないので、たいした修復をしないままとしました。
たまには実際の図面の雰囲気を見てもらうのもいいと思います。

シリンダを傾斜させてジョイ式のバルブギヤーは結局1100最初の仕様ですが、1100の2次のスティーブンスン式はバラストエンジンには向かないと考えたのかも知れませんね、ただし、最後に紹介する内務省の機関車はスティーブンスン式なので関係ないのかも知れませんが・・・

この機関車の竣工写真です。この写真は金田茂裕著「日本蒸気機関車史  官設鉄道編」からです。
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塗装の違いでしょうが、ベイヤー・ピーコック製の機関車とは違うように見えますねぇ。

明治の姿。
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戦後の建設省時代、汽車会社構内での写真です。
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もう1枚
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実際にはランニングボードやカバーが付くのですが、
ジョイ式は、モーションプレート後部の扇形滑の中を滑り子が常に動くので、このようにオープンになることはないので、整備中の貴重なショットですね。

河川改修工事で活躍する姿は最後の項で紹介しようと思います。

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コメント

まいど
ほんま、ジョイ式が判る写真、始めて見ました!!。
何でも持ってますナーーー。

投稿: はた坊 | 2014年12月23日 (火) 03時39分

撮影は金田茂裕氏。偉大です。

投稿: クラーケン | 2014年12月23日 (火) 04時01分

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