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2014年9月 1日 (月)

一枚の図面から 29 機関車編 アプトの機関車 3950-2

前回に続き、3950の写真を紹介します。

今回は、鉄道院になって、3950の形式になってからの末期の写真と、解体中の部分写真を発表します。

電化工事中の1枚、現役末期の物ですね。印刷物の複写なので、荒い画像はご容赦。
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次は、廃車後、大井工場で保管中の物、島崎英一氏の撮影です。
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せっかく1両残っていたアプトの機関車ですが、大東亜戦争前夜の1941年4月に解体されてしまいました。

以下は、その解体中の写真です。撮影は1941年4月26日
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ボイラ中央部、サイドタンクが無いので、特異な台枠やばね装置、ベルペァ火室等が良くわかりますね。この時点で廃車から20年、ボイラーケーシングは相当錆びており、外観上、解体やむなしだったのかもしれません。

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機関車後部、大分部品が撤去されていますが、火室後部の雰囲気が分かります。
サイドタンクの解体はまじめにリベット頭を削っているようで、綺麗にリベット穴が残っています。今より材料に愛情が感じられる(?)解体です。

1か月後の5月29日の状態。のんびりしていますねぇ、上周りはすっかり解体が終わったのか、動輪とラックギヤーのユニットです。
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右が第1動輪、動輪の間に見えている加減リンクは、ピニオン用のワルシャート式弁装置の物で、リターンクランクに相当するものは、スティーブンスン式の様な偏心輪です。台枠の動輪間の四角の物は、ピニオンの軸受け、中央上部のクランクにシリンダからの動力が伝わり、前後にスパーギヤーで伝導しています、クランクとギヤーの間にあるのが、上記の偏心輪。

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機関車前方から見た物。
ピニオンの中央軸にはスパーギヤーが2つありますが、ピニオン軸の写真の右側には対応するギヤーが無く、何かリベットを打った物があります。
中央軸からの伝導は写真の前方側では向って左側のみ、右側のリベットが有る物は、バンドブレーキのバンドと思われます。
後部は左右が逆になるので、中央軸のギヤーは前後別々に伝導するようになっています。
普通であれば、ギヤーは片側に統一して中央軸のギヤー1個から前後に伝導して、バンドブレーキも反対側に統一すれば構造が簡単になると思われますが、力が片側に偏るのを嫌ったと言う事だと思います。設計者の慎重さが窺えますね。

次はアプト式蒸機の最後、3980です。
謎多き機関車ですが、私なりに考察してみたいと思います。

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コメント

まいど
キャブ内の写真、良いですなーー。
粘着運転用とラック用のスロットル、逆転機がそれぞれ付いています。
南インドのニルギリ鉄道のカマの逆転機は粘着運転、ラック用が連動していていました。
スロットルは当然別々です。
現役運転のラック式は世界で此処だけと思います。
注、、、、ラックギアーは2枚です。

投稿: ハタ坊 | 2014年9月 1日 (月) 22時16分

ハタ坊様
「ニルギリ鉄道のカマ」ってスイスロコ製の奴ですよね
最初に入ったピーコック製0-4-2T(ボイラーは前下がり傾斜)の逆転機はラックとアドヒージョンが別々でした

投稿: たかひろ | 2014年9月 1日 (月) 22時26分

訂正
0-4-2T → 2-4-0T

投稿: たかひろ | 2014年9月 1日 (月) 22時29分

ハタ坊さん
いっぺん写真見せて!!!

投稿: クラーケン | 2014年9月 2日 (火) 00時32分

まいど
そう言えば、ほとんど自分も見た事が無い!!!!

投稿: ハタ坊 | 2014年9月 2日 (火) 01時03分

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