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2014年7月13日 (日)

一枚の図面から 26-11 機関車のバネ装置 11

いよいよ暑くなってきて、夏バテでヘロヘロですが・・・

ふと気が付くと、アクセス数が10万件を超えていました。
はっきり言って、こういうジャンルでこれほどのアクセスがあるとは考えておりませんでした。これからも興味深い物をお送りできるよう努力してまいります。

今回はいよいよ機関車のばね装置の最後です。

今回も模型の場合の例を書いてみようと思います。
先ず、4-6-0のテンホイラーの例、これはもちろん4-6-2パシフィックや4-6-4ハドソン等の物と共通です。
前回同様、2Dから。
460
前回の4-4-0に1軸増えた物ですが、イコライザーは2段式になって複雑ですね。
3軸の中央に第1のイコライザーを置き、第2のイコライザーは2:1のポイントを支点にして、各軸がそれぞれイコライズしながら結果的に第1のイコライザの支点を中心に回転すると言う物です。
3Dのすると。
460_3d1
460_3d2
第1のイコライザーの支点は上の方になっていますが、工夫して、外から見えないような形にしてくださいね。

次は、私の流儀の、バネを使った例、こちらは比較のため3Dから。
460_3d1_2
460_3d2_2
第1のイコライザーは基本的に同じで、第2のイコライザーを固めの線バネにしたものです。
軸箱をベアリングにすると、こんなにシンプルな形にできます、材質はステンレスバネ線か、ピアノ線がお勧めです、曲げにくいからと言って、焼きなましなどしたらダメですよ。
2Dです。
460_2


さて、模型編の最後はマレー型です。

これは今までのやり方の組み合わせと、実物の知識で、強力で安定した走りの物を作ることが出来ます。
2Dから。
Photo
後部は上記の2-6-0等と同じもの、前部台枠は、これだけで3点支持として独立し、
前部台枠は、中央でボイラからの荷重受けでバネなしで乗っています。前部台枠はこの荷重受けを中心に前後がピッチングできる構造で、もちろん回転中心は前部台枠と後部台枠の接続点ですが、ここでは上下方向は隙間を開けてフリーとします。
実物のBaldwinの方式ですね。

3Dです。
3d1
3d2
左が前部台枠で、中央部の黄色の物が荷重点です、上部はボイラーに固定され、台枠側は円弧の穴となっていて下から段付きネジで止めます。
前部台枠と後部台枠との結節点は下から眺めの段付きネジで止めますが、上下方向は隙間を開けておきます。

次は、これをバネにした物。左が前部台枠です。
3d1_2
3d2_2

これも今までの考え方の組み合わせですね。
2Dです。
Photo_2

ここまで来ると、全てはこれまで説明したイコライザーの組み合わせでどんな物にも対応できると思います。

これを熱心に読んでいただいて、メカの面白さに興味を持つ方が一人でも増える事を願います。

これで、機関車のばね装置は終わります。長い間のややこしいお話にお付き合いくださり、ありがとうございました。

次回は、白馬からの避暑のレポートの予定でしたが、このところの体調不良で、今年は行けそうにありませんので、通常運転に戻ろうと思います。

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コメント

体調不良で楽しみにされていた白馬ゆきも中止とはお気の毒です。
夏本番はこれからですから、お体ご自愛ください。

例の8850ですが、動輪群で2点支持にするつもりが、スペーサーが邪魔になり、キットの方式のままで、先台車は1点支持といういい加減な方式になりました。
先日ある集まりで勾配なしの組線路を周回させてみましたが、脱線もせずそこそこの走りだったので納車しました。

投稿: railtruck | 2014年7月14日 (月) 10時52分

体調、ちょっとは回復しましたが、夏バテでヘロヘロです。
足回りは、「これが正解」というものはないと思います。これからも試行錯誤が続くと思いますが、色々と新しい試みをやってみたいと思っております。

投稿: クラーケン | 2014年7月14日 (月) 11時07分

やはり予定通りの夏バテのようですね、避暑にも行けないとは気の毒。さて、マレー式のイコライザーですが、前部台車も後部と同じようにすると具合悪いかな?その場合、前部台車の前後の傾きを何らかの方法で規制しなければならない、、、、変に規制する方法よりこの方法が優れるということでしょうか?と理解しましたが。

投稿: 三木の干し殺し | 2014年7月14日 (月) 22時33分

避暑は、やっぱり行くことにしました。
明朝出発です。
マレーのイコライザーはおっしゃるように、前も左右2点で問題ないのですが、実物に比べて、模型の線路は波打ちやねじれが多いので、前位台枠は3点支持として動きを自由にしたほうが良いかと思います。
実は私の9850は前位台枠を実物同様に2点支持としましたが、勾配の始まりなどで線路に追随できない場合があったので、このような結論に達したわけです。

投稿: クラーケン | 2014年7月14日 (月) 22時52分

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