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2014年6月15日 (日)

一枚の図面から 26-2 機関車のバネ装置 2

500、1800と、イギリス製を代表する機関車を紹介しましたが、イコライザーを使わない堅実な構造は一見簡単なだけに侮りがちですが、実際は、軸重分布を緻密に計算された結果こういう配置になったかと思うと、なかなか奥深い物があります。

そのような目で見ると、B6の機関車全体における各車軸の位置も大きな意味があることがわかりますね。
2120です。
2120
ノース・ブリティッシュ、グラスゴー(ドゥブス)工場製、一般的なB6です。
日露戦争時に、これの増備として、アメリカ、ボールドウィン社に発注した2500です。
2500
アメリカ製では珍しく、板台枠で下バネ、イコライザーなしとなっていて、基本部分は原設計に忠実です。
軽い煙室部に対して、重い火室に配慮して、動輪群はボイラーの後ろ寄りに配置されていて、動輪軸距離の違いは軸重計算と火室の下部構造との関係から出されたもの、この配置では、従輪は軸重的にはリヤタンクの荷重負担で、リヤタンク重心より前に位置しているので、リヤタンクだけではなく、ボイラーやサイドタンクの重量の一部も負担しています。機関車の先導としての役割もありますね。
212025001
21202500_2d
他もイギリス製の機関車同様、シンプルな構造ですね。
次はいよいよイコライザーの登場ですが、ここで始めてしまうときりが悪いので、次回からです。

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コメント

英国本国は路盤が硬くて線路状態がよいので、イコライザーはあまり必要なかった。米国はイギリスほど路盤工事に手をかけず線路状態が悪いので、イコライザーが必要だったと聞いたことありますが、明治の日本の鉄道の線路状態でもイコライザーなしで十分だったのでしょうか?
英国型でも4-4-0はイコライザーがついているようなので、やはり高速走行の旅客列車用には必要だったのでしょうか?そのあたりまた語ってください。

投稿: ゆうえん・こうじ | 2014年6月15日 (日) 13時00分

B6もイコライザが無かったんですね。たまには図面をそういう目でみないと。

投稿: 野生好き | 2014年6月16日 (月) 18時25分

ゆうえんさん、野生好きさん
コメントありがとうございます。
模型仲間で、なにかと話題に上ることの多いイコライザーですが、実物を元にまとめた物はあまりなかったように思います。
図面があってもどのような支持方法になっているのか、分かりにくいと思いましたので、このような特集を始めてみました。

投稿: クラーケン | 2014年6月17日 (火) 01時26分

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