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2014年5月 3日 (土)

一枚の図面から 25 メーカーの提案図面 4

今回はメーカー提案図の最後、実際に契約をした機関車の、提案時のものと思われる図面です。

メーカーは前回と同じBaldwin、相手先は山陽鉄道。
Blw_82501902630_111112_8536_25

このブログを見てられる方にはピンと来るかと思います。
そう!山陽鉄道の112号、後の8250の基になった図面です。
ヴァンダビルト・コルゲイテッド・ファイヤボックスですね。
8250は1903年(明治36年)1月製で、この図面の日付は前年の1902年6月30日、半年前です。

右下の記述に、「ENG - BASED ON 8-17/32D-DWG 3」と書かれています。
この「8-17/32D-DWG 3」は、やはり山陽鉄道の5形、26-31号、後の8450です。
8450を基にしたとはいえ、この時点では寸法的な共通点はほとんどありませんね。
動輪の軸距離は72インチ1828.8mmです。8450は69インチですが、台枠後部の形は8450のイメージが残っています、この時点では動輪直径は8450と同じ54インチ1371.6mmです。
煙管長は121インチです、これは8250とほぼ同じ数値、火室長105インチは8450と同じです煙室管板と火室管板は傾斜していますね、ボイラは8250のベースとなったようです。
ボイラー中心は8250より4インチ高くなっています。炭水車は8250の物に似ています。

そして、1902年7月5日付の図面。わずか5日後なので、図面の変更ではなく、別案と考えられます。
Blw_8250190275_111112_8541_25
こちらは大きく、動輪軸距離は78インチ1981.2mmになっています。
煙管長、火室長とも8250よりかなり大きくなっています。
全長は前回の468インチに比べてこれは498インチ12649.2mm、30インチ762mm長くなっています、ボイラー中心高さは同じく88インチ、動輪直径も同じく54インチ1371.6mmです。

この2案は最大と最小の案かもしれませんね、実際の8250は、下周りは大きい方の後半の軸距離が72インチとなり、ボイラーは小さい方の物として、本設計がされたようです。
高さがきつかったのか、動輪直径が4インチ(101.6mm)小さくなっています。

以前に紹介しましたが、8250の組立図です。
Blw_8250_111112_4364l50

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