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2014年4月

2014年4月29日 (火)

一枚の図面から 23 メーカーの提案図面 2

前回の図面と同じく、ヴァルカン・ファウンドリーで、同じ1881年(明治14年)の図面がもう1枚あります。
Vulcan_foundry_2618_25

日付は前回と全く同じ1881年10月22日、 こちらは内側台枠のタンク機関車ですね。
初期の1-Bタンク機関車の増備とも考えられる機関車ですが、後述のように関西なので、120や130,140の増備かも知れませんが、全体にだいぶ大形になっているので、後のA8、400,500,600等の先駆けとも考えられます。

図面を良く見ると、弁装置はワルシャート式!
作られていれば日本最初のワルシャート式だったことになりますね。
加減リンクはラディアスロッドを挟み込む形ですが、細く、どのような構造かちょっとわかりません。
弁室は当然上側です。

第1動輪から動力を取るフィードポンプは前回同様、
動輪直径は4’6”、1371.6mmで前回と同じですが、軸距離はこちらの方が長くなっています。タンク式なので長さに余裕があるためかと思いますが、
ボイラーは少し短いようで、こちらは火室の所のボイラーケーシングのふくらみはありません。
先輪はテンダ式と同様、横動なしの固定式で、ばね装置も同様に先輪は独立、動輪は第1第2をイコライザーで結んでいる4点支持です。

テンダ式の方には砂箱の書き込みがありませんでしたが、こちらにはあります。
第1動輪用はサイドタンクの前方上部を台形に区切った物、第2動輪用はキャブ入口のすぐ後ろにあります。

前回のと今回の機関車、金田さんの「日本最初の機関車群」によると、実は一旦契約が成立していたそうで、各2両、番号も54,56,58,60と決まっていたようですが、実際には何らかの理由で解約され、これらの番号は1800の増備分(1881年製)として振り分けられました。

偶数番号なので、関西向けですね。惜しくも解約されましたが、独特の形をしているこれらの機関車が来なかったのは非常に残念です。

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2014年4月28日 (月)

一枚の図面から 22 メーカーの提案図面 1

今回はちょっと趣向を変えて、メーカーに保存されていた、実際には製造されなかった図面を紹介しましょう。

恐らくエージェントが提案してきた図面だと思いますが、不要と判断して購入しなかったものだと思います。

最初はヴァルカン・ファウンドリーの図面です。
Vulcan_foundry_2616_25

図面の日付は1881年(明治14年)となっています。

日本では結局存在しなかった、1-Bテンダ機関車です。
動輪直径は4’6”、1371.6mmで、5000と同じ、旅客用ですね。
先輪は首を振らない固定式で、5000を前後逆にしたような形ですが、先輪があるので、5000より前進時の走行性は良いように思います、2-Bテンダに比べて、全長が短いので、駅の有効長の面で有利ですが、走行性は劣りますね。
ホイールベースは違いますが、全体の構成は7030を基にしたもののようで、煙突やキャブ等、一見外観はかなり似ていますが、外側台枠です。
ただ、バランスウェイトは動輪に付いていて、クランクは単に卵型のようですね、イギリス製には多いですが、下周りのイメージは鉄道聯隊のEのような感じでしょうか、結構あっさりした感じかと思います。

第1第2動輪間の台枠のくり抜き穴とイコライザーが目立つでしょうねぇ。
外側台枠なのに、動輪は下バネです。
側面図は車体中心線で切断した図で、台枠等は内側から見ています。
弁室は普通に内側で、通常のスティーブンスン式弁装置のようです。
下の平面図の第1動輪から前、車体中心線上に何かありますが、車輪の回転で給水するためのフィードポンプのようですね、動軸中心ににエキセン輪があって、そこからエキセントリックでポンプを動かしています。側面図で塗りつぶしているところがポンプの断面ですね。
ブレーキは手ブレーキのみ、平面図ではキャブの所で一見真空ブレーキのシリンダのような円が書かれていますが、この円は上の手ブレーキハンドルの回転円を表わしていると思われます。

台枠の穴、7030と同じ炭水車を付けたら、炭水車の台枠のくり抜き穴と共通のデザインで面白そうですね、穴のイメージの似た5130と並べたらまた楽しそうです。

この機関車と5130、7030を並べてみたいですね。

架空の番号は5030なんてどうでしょう。誰か作らないかなぁ・・・・

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2014年4月25日 (金)

一枚の図面から 21 6000

6000、写真を公開しましたので、お約束の図面です。

私が持っている6000の全部を公開いたします。

先ずは機関車組立です。
6000_50

台枠
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前部台枠

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シリンダ

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先台車
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動輪

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ブレーキ装置

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上周りはこれだけです、サンドドーム

6000_50_9

そして炭水車組立

221_pittsburgh_2bn2_6000_50

6000の図面はこれだけです。

原典は、B4からA3程度の製本で、ほとんどの図面は見開きで、コピー機でのコピーはどうしても分割コピーになります。
これを私はスキャンをしてデータで管理しているんですが、こういう風に発表するとなると分割コピーされたものを合成して、角度等を修正しています。これが結構時間が掛かりまして・・・・
自動で合成してくれるソフトがあって、結構使えるんですが、重複部分がほとんどない図面等では合成出来なくて、画像処理ののソフトで手作業で合成することになります。

このブログの図面全部ですが、ここに載せている画像はサイズの都合でだいぶ縮小していますので、不鮮明で寸法等が読めないものもあるかと思いますが、研究や模型製作等でご入用の方は、欄外にある「メール送信」をクリックして、私までメールを頂ければ、使用目的をお聞きして、元のデータをお送りいたします。

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2014年4月23日 (水)

一枚の写真から 絵葉書編 3 6000

この絵葉書は、前から欲しかったもので、オークションに出た時は飛び上がったものです。

6000

この機関車は関西鉄道が国有の半年前、1906年(明治39年)12月に12両輸入された機関車です。あまり考えたくはありませんが、どこの鉄道でもやっている国有に向けての駆け込み発注の一つと言えそうですね。
メーカーはアメリカのALCOですが、関西鉄道は6500と同じPITTSBURGH工場を指定したと思われます。

煙突や動輪スポークの補強など、PITTSBURGHの個性は少し減っていますが、全体のイメージは日本に来たこのメーカーの他の機関車と同様、非常にバランスのとれた精悍なスタイルをしています。
動輪直径は5フィート、1524mmで、当時の最大クラスで高速旅客用ですね、同鉄道には当時日本最大動輪の1575mmの6500が居ますが、この機関車は一般的なサイズとしています。

この機関車は原型の写真は見たことが無くて、W.Iコレクションにもなく、昭和に入ってからの空気ブレーキを装備した写真が一般的ですが、この絵葉書は唯一空気ブレーキを装備する前の原型に近い姿を表わしています。

この写真で、あれ?と思うのは煙室前面の手摺ですね、一般的には上半分にあると思いますが、この写真では下半分、変な感じですね。
日本に来てからのこの機関車だけの改造のようにも思えますが、実はこれが原型で、組立図でもこのようになっています。

まぁ、絵葉書1枚では寂しいので、先輩方が写した写真を披露しましょう。

戦前の写真
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これは煙室戸が国鉄型に改造されて変ですねぇ。
これらの写真、煙室前面の手摺を上に付けているものがありますねぇ、やはり使いにくかったのかもしれません。

次は戦後の休車状態の機関車です、撮影は西宮のH御大。
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さすが、模型を作る視線です、こういう写真は貴重ですね。

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回送されてきた状態で、メインロッドが外され、コンプレッサやナンバープレート等が外されてしまっています。

早々に廃車されてしまった複式の6500に比べ、この機関車は全機戦後まで生きながらえ、昭和24,25年に廃車されました。

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2014年4月20日 (日)

葉桜の宴

私のブログでは、日々の事はあまり書きませんが、たまにはいいでしょう。

今日は京都の「くろがねや」さんで少々遅めのお花見でした。

お店の前には桜の古木がありますが、4月後半ともなるとさすがに全部散ってしまってお花見ならぬ「葉桜の宴」となりました。

お店は京都東山、「哲学の道」沿いにあり、散策に最高ですので、私は蹴上から南禅寺を通って、「哲学の道」をぶらぶら歩いて行きました。
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八重桜はまだ満開でした。綺麗
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良い感じの小路です。

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こんな道を30分ほど歩くと

店長がお出迎え。
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わいわいがやがや、 腕達者、口達者の人たちが自慢の作品をネタに、ビールが進みます。

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今回初参加の「三木の干し殺し」さんの4500、完成しています。詳細はここ

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元は鉄道模型社のエッチングキット、下周りはほとんど自作。ものすごい工作力です。
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そしてRailtruckさん。
私が中坊の時にTMSであこがれた、伝説のシェイです。
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今見ても素晴らしい!!!。非常にスムーズに走ります。

いろんなサイズのいろんな作品、どれもすばらしい。

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銕騎さんは1/30の青梅の機関車がだいぶ進んでて驚いたり、
今回の楽しみの、OJの8850!それから他にもたくさん!、あまりの素晴らしさに見とれてしまって、写真を撮るのを忘れてしまった!

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2014年4月18日 (金)

一枚の図面から 20-2 8850

8850の図面の続きです。

先ずはボイラー組立図。
8850_20
火室の側面は「貫通側扣」と思われます、その私の説明はここを参照下さい。
側扣に関しては、「機関車の構造及理論  上巻」より。
P182_l

配管図です。
8850_20_2

運転室です。
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台枠の断面図です。
8850_25

台枠です。

8850_20_3

先台車

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ランニングボード

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シリンダ体

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バルブギヤー

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以上です。

この機関車を作って、大正初期の1列車を作るのは私の夢なんですが、実現できるかどうか・・・・

キットを持っているんですが、完成させるなら図面は見ない方が良いかもしれませんね。

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一枚の図面から 20-1 8850

前回の記事でコメントを頂いた「貫通側扣」で8850をちょっと調べたので、ついでに8850の図面を紹介したいと思います。

8850は従来組立図が無いと言う事で、どの文献を見ても組立図は載っていませんでした。

この8850と8800は、受注から納入までの期間が非常に短いので有名で、この8850は1911年1月の発注で、47日後に第1号機の試運転、66日後には12両全機が完了するという!ものすごい速成を達成しています、もちろんプロトタイプは有ったにせよ、この速さは異常です。
図面は作図後、通常の出図手続きを踏まず、図面を額に入れて現場に回したと聞いたことがあります。設計者の能力の高さと自信が伺われるエピソードです。

そのような状況で製造された機関車なので、組立図を書く時間が無かったんだろうと思っていたのですが、実際は書かれていました。

これです!。
8850_1ll

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中央部の変形は製本している図面集からのコピーと言う事でご容赦願います。

炭水車、Borsig製に対応、8850-8861用汽車会社製です。
8850_25

そして、川崎製8862-8873用、炭水車も 川崎製です、6750用と共通です。
組立図は持ってないので、水槽と台枠です。
8850_25_2

8850_25_4

部分図面は次回とします。

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2014年4月17日 (木)

一枚の写真から 絵葉書編 2 8850

前回の続きで、今回は8850単独の絵葉書です。

この8851号は、Borsig製で、新製配置後間が無い頃と思われますが、重油併燃、増炭囲い、山陽鉄道と同様の電気前照灯の改造が行われています。
8851l

次は8853号、これもBorsig製で、重油併燃の改造以外は全くの原型ですね。
客車はほとんど鉄道院基本型のようです。青インクで印刷されています。
8853l_2

絵葉書ではありませんが、Borsigの竣工写真を載せておきましょう。
Borsig80418856l

炭水車は日本で作ったので、 Borsig製は機関車本体のみです。色は撮影用で、日本に来た時点で黒に塗装されたものと思われます。

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2014年4月14日 (月)

一枚の写真から 絵葉書編 1 テユが付いた列車

しばらく別府鉄道が続いたので、今回は新シリーズ、絵葉書の紹介です。

私が所有している絵葉書は、全て古書店やヤフオクで購入したものです。
今回は、一番気に入ってる物。

富士山をバックに東海道線の列車です。
8850_600dpil

機関車は8850、非常にきれいな原型ですねぇ。
8850_600l

この絵葉書と同じタイプですね。
ヘッドライトは大きいですが、まだ油灯です。

次の2軸車はニ4044でしょうねぇ。
1914_770_2

次はかの有名な「テユ」逓信省所属の郵便車です。 車体両端の窓のないところに逓信省のマークがありますね。デッキが密閉型になり、車掌用の窓が追加された状態で、この形式図の状態ですね。

507

その次は、窓配置から「ロ」だと思われますが、形式は特定できません、恐らく鉄道院基本型(中型)だと思います、これは一例
Pt072

その次は屋根が高く、大形のようですので、窓配置からナハ24400、後のナハ22000ではないかと思われます。
Pt179

模型の世界では同じ系列で編成をするという感覚のようですが、実際は20系客車が出る前までは、同じ用途で同じ重量区分であれば形式は問わないというのが普通で、編成表でも、特定の形式(特殊な客車)を指定しない場合は、「オハ」とか、「スハ」と書かれています。
ですから、この編成は一見奇異に見えますが、当時はこのように系統がバラバラの編成が当たり前で、このように各時代の車両がつながった、非常に面白い編成が楽しめたわけです。

いつかは作ってみたい編成ですね。

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2014年4月12日 (土)

別府鉄道 11 6号 蒸気機関車

別府鉄道最後の蒸気機関車は6号です。

この機関車は、飯山鉄道が大正10年に日本車両で作った2号機です。
同鉄道の買収に伴い、西武鉄道2号を経て、昭和31年に別府鉄道にやってきて6号機となりました。

この機関車は日本車両の標準型の一つで、白棚鉄道3号、飯山鉄道1-3号、信濃鉄道8号などがあります。

組立図は「日車の車両史 戦前私鉄 上」P28の弘南鉄道1,2号が一応同型ですが、多少の違いがあります。

写真も私は多くを持っていなくて、同型の白棚鉄道3号が日本車両の「車両案内」(1,925年)にあります。
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この 「車両案内」は非常に立派なカタログで、後に復刻されていますが 、これはオリジナルの物をスキャンしたものです。
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布張りの立派な装丁です。

別府鉄道での写真は1枚しか持っていません。

18619651100l

別府港駅ですね、後方に機関庫が見えます。

別府鉄道での図面は、軸箱等の消耗品を除けば、こんなものです。

ボイラー
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缶体構造図
Ll_2

缶体修繕図
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ボイラー関係が多いですね、

その他では、運転室の扉

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加悦鉄道の1261等と比べてみたいですねぇ。

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2014年4月 9日 (水)

別府鉄道 10 5号 蒸気機関車

別府鉄道の機関車は4号が欠番で、3号の次はこの5号です。

この機関車は千葉県営鉄道が多古 - 八日市場間の開業に備えて4両購入した機関車のうちの2号機で、1925年(大正14年)日立製作所製です。
千葉県営鉄道は後に成田鉄道多古線となり、昭和19年の鉄道休止により、北丹鉄道へ行き3号となりました。戦後となって、貨物が減って不要になって、昭和25年に当鉄道へ来て5号機となりました。

6号機とともに、昭和42年の蒸気機関車終焉まで活躍したので、ご存知の方も多いかと思います。

L_2

土山駅
L_3

製造当時、何かの本のコピーですが、出自不明です。
1672_2l
当初はサイドタンクにリベットがあったのですが、この鉄道での写真では平滑になっています。

組立図です、当然製造当初。
Cn2t_141ll_2

正面と断面、屋根が深いですね。
Cn2t_142ll

蒸気ブレーキですね。
ばね装置は、第1動輪は左右のばねで単独、第2第3動輪は左右にイコライザーがありますので、第1動輪は左右2点、第2第3は左右のイコライザーで2点なので4点支持ですね。

そして、別府鉄道での図面です、軸箱等の消耗品を除いたものを載せます。
先ずは汽罐構造図、寸法が無いので、認可か何かの図面でしょうか。
L_4

缶体図、これも略図です。
L_5

安全弁取付座、周りにカバーがかぶさります。
L_6

担ばねです。

Ll

下バネ式ですね。

昭和41年に埋め立てられるまで、別府の海岸は有名な海水浴や潮干狩りの名所で、子供のころ、何度か潮干狩りに行ったことがあります。
親は土山駅からこの鉄道が海岸まで行っているのを知らず、鷹取駅から須磨まで国鉄で行って、わざわざ山陽電車に乗り換えて行っていました、土山まで国鉄で行ってれば、この小さな蒸気機関車が牽く列車に乗れたのに・・・・・

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2014年4月 6日 (日)

別府鉄道 9 3号 蒸気機関車

今回は、別府鉄道の3号機です。

この機関車は元鉄道省1050号で、中越鉄道が1896年(明治29年)にイギリスのネィスミス・ウィルスンから輸入した機関車です。

1050は1100の3次と同型と言われていますが、背面の継ぎ目や一部のリベットが違うように思います、ただ、個体差かも知れず確証はありません。
同型の元1052は砺波市のチューリップ公園に保存されており、詳細写真はここここにあります。

別府鉄道には1927年(昭和2年)に来ました、1956年(昭和31年)の廃車です。

この機関車の組立図は無いのですが、少し後の河陽鉄道が輸入した同型機の図面があります。
この図は後の大阪鉄道の図面で、一般の1100や1050には付いていなかった蒸気ブレーキが特徴で、この機関車には1100や1050にある第3動輪後部の四角い穴がありません。
1100_l

この図面の機関車はサイドタンク前部の砂箱を廃止して、ボイラー上部に丸いサンドドームを取り付けていますが、別府鉄道の機関車は角形のサンドボックスが付いています。
このサンドボックスやパイプ煙突は、中越鉄道時代に改造されたものらしいです。

戦前の写真、牧野俊介さん、昭和12年撮影です。
488319371112l

別府鉄道にあった図面です。

制動機装置図です、当初は無かった蒸気ブレーキが追加されています。
3_600l

砺波の1052も同様の蒸気ブレーキだったので、中越鉄道時代に改造されたもののようです。図面の様式が 以下の図面とは違うので、それらより古い図面と思われます。

ブレーキの線図および計算表です。
3_l

昭和27年に前部の延長と、後部炭庫の増設が行われています。

先ず「フレーム(前)改造図継加補強」図です。
3_400l

後部の改造図「炭櫃及フレーム改造図」 です。
3_400l_2

炭庫です。

3_600l_2

昭和27年に改造されたとして、廃車が昭和31年なので、これが付いた姿はわずか4年だけなので、写真はかなり貴重ですね。

2号機と同じく購入したアルバムにこの時の写真があります。
1954年7月25日、別府港駅での撮影
3_2l

3_1l
戦前の写真と比べると、前部の延長がわかりますねぇ。改めて見ると、砺波の1052も同じように延長されてます。

改造前の原型に近い姿も良いですが、改造後も結構格好よさそうです。

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2014年4月 3日 (木)

別府鉄道 8 続1,2号 蒸気機関車

本来、前回に入れるべきものですが、原紙がちょっと見つからなかったので遅れました。

別府鉄道に残っていた蒸気機関車の図面は、別府鉄道で改造した時の図面ばかりで、トレーシングペーパーとか、どういう物か知りませんが、昔の原紙に使われる非常に透明度の高い紙等の図面があり、ほとんどはきれいに墨入れされた図面です。

大判スキャナーでスキャンするのですが、原紙は柔らかく詰まりやすいので恐ろしいのですが、イメージをつかんでもらいたいと思うので、あえて原紙をスキャンしました。

一枚目は、一番古いと思われる、ラディアルトラックの軸箱です。非常に薄い紙に書かれています。
1_radial_truck_axel_box_600l

他にも軸箱の図面がありますが、摩耗時の交換用ですね。日付はありません。

次は前回書いた追加の砂箱です。こちらはトレーシングペーパーです。
12_l_2

ふたの構造が特殊ですね。底板は斜めになって左方に取り出し口があります、写真から判断すると取り出し口は後方のようです。

そして、弁装置。

12_l_3

空気のない機関車の一般的な構造です、レバーでふたを開閉するとともに、内部を撹拌します。
図面日付が昭和27年6月なので、この追加の砂箱がある写真はあまり見ませんね。

この機関車の図面は他にもあるのですが、外観に現れないものばかりですので、これだけとします。

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2014年4月 2日 (水)

別府鉄道 8 1,2号 蒸気機関車

形式図はちょっと飽きたので、個々の車両についてまとめていきましょう。

第1回は1,2号蒸気機関車です。

この機関車は別府鉄道開業時に用意した機関車で、大正11年雨宮製作所製です。
1-B機関車ですが、動輪が3’(914.4mm)と小さく、均整のとれた上周りに対して小さい動輪が貧弱で、形態的にかなり損をしていますね、せめて動輪直径が1245mmほどもあればだいぶ違ったように思えるんですが・・・・
重量は26tです、購入価格は23,000円だったようです。

この機関車の組立図は、別府鉄道には残っていなかったのが残念ですが、研究仲間からもらったのがあります。
1bn2t_12

この写真は古書店で購入したもので、どなたの撮影かはわかりませんが、1954年7月25日、別府港駅での撮影と書かれています。

2_1l

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本来の砂箱の後ろに、さらに箱型の砂箱が増設されています。
次回図面を発表します。

昭和39年11月に廃車されてしまいました。

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