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2014年2月 6日 (木)

一冊の本 5680の詳細図 6 二軸客車

「鉄道車両 各部名称鑒」の6回です。

今回は5680から離れて、客車や貨車です。当時の一般的な客貨車の代表例として掲載されています。

先ずは、1,2等合造車

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これは明治26,27年神戸工場製のDK形とその増備と思われ、作業局時代の番号は12-17、鉄道院の形式はイロ150、番号は153-158となり、昭和になって車掌車になった物があるようです。

これとほとんど同じで、一部の寸法がわずかに違う、作業局での番号9-11、鉄道院番号イロ150-152は、明治26年のF.H.トレビシックの客貨車形式図では、全く形が違うので、改造で似た形になった物と思います。

この図面では寸法がないのでどちらとも言えないのですが、こういう書籍では新造車が主に掲載されるので、12-17号だと判断しました。

右が1等、左が2等です、中央は便所で、1,2等で別々になっています。右の妻板部のクッション、すごいですねぇ。

W.I コレクションの写真家小川一真が明治31年に発刊した「日本鉄道紀要」にこの車両の写真があります。

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次は3等車(手用制動機付)です。

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断面図です。

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これも「日本鉄道紀要」に同系の3等車の写真があります。

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F.H.トレビシックの客貨車形式図では、手ブレーキの記入がないので形式、番号の特定は厳しいのですが、鉄道院の形式フハ3054、番号3054-3154、それと形式フハ3155、番号3155-3236のどちらかと思われます。手ブレーキは設置されていますが、定員は同様な構造の3等車と同じで、車掌室等の設備はありません。

平断面の左は室内の平面、右の上は床板にすぐ下の平面で、根太も書かれています。右の下は台枠上面から下を見た平面で、台枠が書かれています。

台枠は当時の標準的な鋼木合造で、木材は全部圧縮方向に力が掛かる構造になっていて、スクリューカプラの引き棒は前後を貫通しています。

参考に、加悦鉄道の保存車の台枠の写真をご覧ください。

ハ4665の中央から車端方向

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別角度、こちらはハ20

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車端から中央を見る、横ハリ中央の穴は、スクリューカプラの引き棒の穴、自連改造時に中ハリ下面に帯材を通している。

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端バリ部、復元工事で少し継ぎ足し等が行われている。

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軸受周り、板バネが錆びて膨らんでしまっている。

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加悦の保存車両は大量に写真を撮っているので、いずれ発表しようと思います。

次回はボギー客車です。

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コメント

鉄道ファンNo11にロ481が出てました。高知の近くの佐川というところの小さな文庫の閲覧室に利用されていて 洗面所には水差しとコップが残っていたそうです。今はどうなっているのでしょうか。残っていれば奇跡ですね。

投稿: どぶちゅー | 2014年2月 7日 (金) 23時13分

どぶちゅー様
鉄道ファン11号って、えらい古いねぇ。
ロ481は相当前から多度津工場で綺麗にレストアされて保存されてるよ。
いっぺん見に行きたいとは思うんやけど、公開日以外は見られへんからねぇ・・・

投稿: クラーケン | 2014年2月 7日 (金) 23時49分

残っていますか 当時下回りは供出で失われ、それも復元されたとは 知りませんでした。鉄道ファン11号=もう50年以上前の話ですな~ 紅顔の美少年も今や厚顔のじじいですワ

投稿: どぶちゅー | 2014年2月 8日 (土) 02時34分

紅顔の美少年ですか!、そのころ私は・・・鼻水たらした幼稚園児でした。
鉄道ファン166号に復元の記事があるらしいよ、

投稿: クラーケン | 2014年2月 8日 (土) 03時13分

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