« 一枚の写真から 16 機関車編 ただ1両の機関車 | トップページ | 一枚の図面から 11 明治時代の新橋駅 »

2014年1月11日 (土)

旧作の記録 E50の製作

しばらく実物が続きましたので、模型の事を書こうと思います。

この機関車は、私が所属する模型クラブ「冗車会」で2008年秋の運転会に向けて競作の企画がありまして、お題は「幻の車両」、この分野は好きなメンバーが多くて盛り上がったんですが、私はかねてからぜひ作りたかったこの機関車に決めました。

1_032_ke50

見ての通り、昭和18年の計画で、計画形式KE50、軸配置1-E-1の機関車です。上周りはD52をベースとして、煙管を500mm延長したもの。下周りは第5動輪から後ろをD52と共通化して燃焼室前端と最後位の動輪の距離はD52と共通で、ここから前はオリジナルとなります、後に登場したE10の動輪の軸距離は1450ですが、この機関車は1420と30mm狭くなっています。動輪群のせいで、シリンダはD52より前に出て、煙室前端とシリンダの関係はD52よりだいぶ短くなりましたので、前のイメージはD52よりだいぶソフトになります。動輪とサイドロッドは鉄道模型社のE10の物がありましたので、それを使いましたので、動輪軸距離は18mmとなりますので、80倍で1440mmE10とKE50のちょうど間の寸法ですね。

この形式図に軸距離を1440として模型化したのがこの図面です。20131228004356165_0001l

内部構造、R750上での各部の動きの検討もします。

20131228004356165_0002l

ギヤーボックスやイコライザー等、この頃はイコライザーの最終段はバネ用のステンレスで、硬めのバネとしています。ギヤーボックスはいつものクラッチ付、軸箱はベアリングです。

20131228004356165_0003l

右の図はモデラの切削パターンです。台枠は快削のt1.5、その他の部品はt1.0です。

2008/03/24 製作開始、モデラで切り出した部品とパーツ類を合わせながら使う部品を考えます。ボイラーとキャブはフォムラスのD52のジャンクパーツを使います。

E50_080324l

台枠上部のバネは、0.4mm残してバネの輪郭を切り抜いた物に、だるまやのバネを半田付けします。こうすれば強度が保てます。

2008/05/25 シリンダは前台枠と一体で、4本のネジで台枠にはめ込んで固定します。

0805251l

2008/07/02 灰箱はモデラで削った物を8枚重ね、火室側面は安達のパーツです。

0807022l

2008/07/28 下周り仮組

0807283l

2008/08/08 軸箱守控えは、M1.0タップ立て

0808082l

2008/08/24 ボイラーは7mm延長になるので、ボイラーバンドの所で切断し、中間体を作ります。

0808242l

2008/08/24 延長完了

0808244l_2

2008/08/31 ドームもD52用を延長、ランニングボードも作ります。

0808311l

2008/10/06 細かい部品や配管・・・・苦手な作業も大詰め

0810063l

2008/10/24 運転会前日、テンダーは仮組。

0810241l

2008/11/09 ブレーキを作る

0811095l

2008/12/26 技工士の健太郎Tがナンバープレートをプレゼントしてくれた。実物と同じ鋳造製

0812261l

しばらく間をおいて、2009/05/01 炭水車完成。

0905013l

2009/05/06 ゴールデンウィークを使って各部の仕上げをして、未塗装完成!!

0905061

運転会で。

1010241

エンドレスを半周するほどの列車を牽いて快走しました。

|

« 一枚の写真から 16 機関車編 ただ1両の機関車 | トップページ | 一枚の図面から 11 明治時代の新橋駅 »

模型」カテゴリの記事

コメント

クラーケンさん。
今日は?(もう昨日か!)実物を見せていただいてありがとうございました。
この写真で見たら、前面はD51に見えますが実物を見るとやはりD52の改良型なんですね?。

帰ってから気がついたのですが、計画機関車の図面集をずーと昔に見たことがありました。
2m動輪にしたC59とかも有りましたよね?

先日の宮原式水管ボイラー機関車と言い、現物が有れば面白かったと思います。

投稿: ひからび | 2014年1月12日 (日) 00時16分

ははは!さすがに2mにすると車両限界を超えてしまうようで、南アの1810mmをわずかに上回る1850mmでボイラーもC59より大きい物が計画されました。
以前、図面を書いた事があって、作りたいと思ったんですが、C62とC59のちょうど間のボイラー直径なんですが、市販のC59の煙室戸枠の直径がこの機関車の計画図とほぼ合っていました、という事は・・・・
完全に興ざめしてしまってやめてしまいました。

投稿: クラーケン | 2014年1月12日 (日) 00時38分

市販のC59はスケールよりボイラーが太いということしょうか。

16番日本型蒸機製品の設計では
ボイラーはスケールより1mm太くする
テンダーの横幅はキャブとあわせる
という暗黙のルールがあったようですね。
最近の珊瑚の蒸機などはこの慣習にはとらわれない設計のようですが・・
やはり悪習だったのでしょうか

投稿: ゆうえん・こうじ | 2014年1月12日 (日) 15時59分

昔TMSで、中尾さんが日本型(近代)蒸機の設計方法についての記事がありましたが、私はそういう物は読まないので知りませんが、そんな変な事を書いていたのでしょうか?
16番はシリンダーの中心距離を25mmと決めてしまって、それよりも狭くする努力をすることなく、必然的にランニングボード(フロントデッキ)幅が非常に広くなり、そのため、見た目をあがなうためにボイラーを太くしている物が多いんですが、非常におかしな事だと思います。
ランニングボード(フロントデッキ)幅を狭めれば良いだけの話、テンダーの幅と機関車の幅は違う物も多くて、わざわざ合わせる意味がないと思うし、9600等の様に後ろから見た形がメチャメチャ違うなんてナンセンスだと考えています。市販品にこだわるなら仕方がない面もあるかも知れませんが、自作やキットの場合、こういう慣習を見直すべきだと思います。
16番の近代機でもランボード幅は狭められますよ。
私のE50はベースとなったD52の幅が広いせいもありますが、ランニングボード幅もボイラー直径もスケールです。

投稿: クラーケン | 2014年1月12日 (日) 19時57分

なかおさんは、TMS302号の例の記事にはそういうことは書いていないですよ。
ボイラーを1mm太くするというのは、どうやらカツミが元祖らしいですよ。テンダーの幅をキャブと同じにするという設計法のルーツはよくわかりません。
16番の96や86で後方からみると正方形のハズのテンダーが長方形になってしまっているというのが嫌な方多いみたいですね。それで13mmに転向したという方の話も聞いたことがあります。。

投稿: ゆうえん・こうじ | 2014年1月12日 (日) 20時56分

本当、あきれる事にカツミも珊瑚も、そしてニワの煙室前板も・・・全部太い。
これではKC54の、C59よりちょっと大きい動輪と、ちょっと太いボイラーが全然意味が無くなって、作る意味が無くなってしまいました。
まぁ、模型界全体がスケール軽視なので、言っても仕方がないのですが、出来る限りスケールを目指す者としては非常に歯がゆい状態で・・・・・
究極を目指すなら、13mmゲージか、OJで作るしかないんでしょうが・・・・

投稿: クラーケン | 2014年1月13日 (月) 02時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1974466/54565139

この記事へのトラックバック一覧です: 旧作の記録 E50の製作:

« 一枚の写真から 16 機関車編 ただ1両の機関車 | トップページ | 一枚の図面から 11 明治時代の新橋駅 »