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2013年12月20日 (金)

川鉄葺合工場のスティームクレーン

クレーンつながりで、川鉄葺合工場で使われていたスティームクレーンを紹介します。

撮影は2004年7月、神戸の生田川河口部の空き地に放置されていた物です。銘板には若津鉄工所昭和17年12月製造とあります、製造番号はありません。

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背面、メジャーは1m。

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ブーム、ブームの上下は可動式だったものを、鉄棒で固定式に改造している。

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機関。クランクの上に見える赤い管の上の引っ掛けが付いてるのが加減弁、この引っ掛けで操作するらしい。右の大きな軸受は、巻き上げ軸。

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シリンダヘッド。赤い管は、左が吸気管、右が排気管。吸気管の下に見えている巨大ウォームギヤはブームの上下用だったが、現在はブームは固定なのでワイヤーが掛かっていない。

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機関上から、2つがユニットになっていて、バルブギヤは偏心輪1個で回転方向一定のフルギヤー。偏心軸は操作稈の操作で左右に動くようで、これでニュートラルにしたりするのだろうか?

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その右、左下のべベルで逆転する。

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運転席から、中央左寄りの錆びたべベルは走行用。

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前の車輪を下から、縦方向の軸は、上の写真の錆びたべベルの軸、これは上部車体の旋回中心と一致しているはず。

この軸の下にべベルが有って、前後方向の軸につながって駆動していたようです。

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後ろの車輪、前と同じ構造。底板のくりぬき穴から見える板厚、ものすごい。

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アウトリガと車輪軸受、車輪はリジッド。

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最後に旋回車輪部と、ブームの軸受。

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当日は時間があまりなくて、1時間弱の撮影でしたので、100枚ちょっとしか撮れなかったんで、もう一度見てみたいと思って、半年後に行ったら何もなかった。

どこかにちゃんと保存されてたらいいんですが・・・、どなたか、これの消息を知りませんか?

興味をお持ちの方で、さらに部分写真をお望みの方にはお送りしますので、メールでご連絡ください。

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クレーン」カテゴリの記事

コメント

Car Builder's Dictionary(1895)収録のYale & Towne Manufacturing Co.製の自走式クレーンの図面です。ご参考まで
http://archive.org/stream/carbuildersdict00forngoog#page/n244/mode/1up

投稿: railtruck | 2013年12月20日 (金) 09時28分

railtruck様
ありがとうございました。
恐らく、この辺りの物がベースになっていると思います。
しかし、railtruck様、何でもご存知ですねぇ。

投稿: クラーケン | 2013年12月20日 (金) 12時21分

んーーー!
各部品、ええ加工してますな!
戦時中にもかかわらず、この時期には職人がまだ残ってたのね!(終戦直前の工作はひどい)
ひょっとして、その後の更新物か?

中には、ガス切断の断面そのままのフレームがあるが、
この時代から、こう言ったもののつくりが変わらないのは面白い。

孵ってこの頃より、今の技術の方が後退している気がするのは、私だけでしょうか?

投稿: ひからび | 2013年12月20日 (金) 22時16分

ひからび様
ブームの上下するワイヤーを殺すための長いリンク状の物、ひどい切断面やけど、これは改造やねぇ。
下から2枚目の台枠のアングルの縦リブ、EF50のフレームで苦労する奴と同じやねぇ、リベット時代の加工って大好きです。
昭和17年は、ベテラン職人は徴兵されてないから、ええもん作られたんちゃうかなぁ。古い時代の物の改造とかに関わってると、昔の職人の技に感心することが多々あります、特に鋳物技術は・・・当時の物を再現するのは無理かも。

投稿: クラーケン | 2013年12月21日 (土) 01時05分

件のサイトにあった自走式クレーンです。走行はベベル伝導で同じですね。
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k55296189/f35.image

投稿: railturck | 2013年12月27日 (金) 11時32分

railtruck様
ありがとうございます。
一般の機械では、べベルは直角に動力を伝える最も一般的なギヤーと考えていいんでしょうねぇ。
ギヤードロコはもちろん、クレーンのクラッチに多用していますし、一般の機械でもよく見ます。
軸箱にバネが無い車両で上から動力が伝わる場合は、これが一般的という事かと思います。

投稿: クラーケン | 2013年12月27日 (金) 12時33分

はじめまして、軽便行者と申します。「亀の甲」機関車の図面で導かれて、蒸気クレーンの写真におめにかかれるとは!当方、アメリカ製のHOスケールの蒸気クレーンと蒸気ショベルのプラ製組み立てキットを組み立てておりまして、実車の写真は大変参考になりました。ありがとうございます。わたしのキットはキャタピラ(履帯といったほうがいいようですが?)自走タイプです。当方の手持ちに「MARION CONSTRUCTION MACHINERY 1884-1975 PHOTO ARCHIVE」という洋書があります。P130ほどの写真集です。あまぞんで入手しました。ご参考までに。

投稿: 軽便行者 | 2014年5月13日 (火) 22時34分

軽便行者様はじめまして。
私も何両かクレーン車の模型を持っておりますが、パワーショベルはありません、ケーブル式のパワーショベルは非常に興味があります、探してみようかな。
まだ組み立ててはないのですが、TICHY TRAIN GROUPのSTEAM WRECKING CRANE 120TON #4010が非常に気に入っています、プラスティック製キットですが、部品点数が多く、真鍮製の同タイプの完成品よりはるかにディテールが細かいです。

投稿: クラーケン | 2014年5月14日 (水) 00時15分

軽便行者さんの組み立て中のキットはJordanでしょうか?
http://www.hobbylinc.com/htm/jor/jor303.htm

クラーケンさん
ガゼット誌1976年7,8月号に掲載された自走式のスチーム・ショベルの組立図ならウチに有りますので、コピー送りましょうか?
こちらのホワイトメタルキットの元資料と思います。
http://www.locopainter.com/store/product.php?id=111

ワイズマン製ですが、元はDurango Pressの製品の型を買い取ったようです。

投稿: railtruck | 2014年5月15日 (木) 09時59分

Railtruckさん、正解です。このシリーズはいろんなバージョンがあるようですね。鉄道屋にとっては、この手のキットは普通な?プラキットなのですが、知り合いの若いAFV(戦車)プロモデラーに見せたら、「なんですか?このプラの塊?」とかいわれました。(笑)。まあ、糸はともかく「虫ピン」とかはいってますからね、まあ、そこそこのディテールだと思いますが。正解の賞品じゃなく、情報をば、
お知らせします。この21世紀の日本に今だ現役の蒸気クレーンが存在するようです。残念ながら、鉄道関係ではないですが、クレーン船「大金剛丸」という引船かはしけにクレーンを乗せた感じの船です。
http://blog.kyushu-heritage.jp/?eid=688167
および
http://blog.goo.ne.jp/peaceorange/e/764fa80e62fbf4dfbd493dd0b58f6a0d
おまけに!
https://www.miike-coalmines.jp/others.html
どうも、現役ですが、動くところは、簡単にはみれそうもないようなので、動画サイトでいろいろ見つけました!
「Antique Erie Steam Shovel」で検索してみてください。しかし、メリケン人がうらやましいです~
模型より実物~であそべるなんて!

投稿: 軽便行者 | 2014年5月15日 (木) 22時46分

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