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2013年12月31日 (火)

一枚の図面から 9 4500組立図

4500はスタイルブックに図面があるし、機関車の系譜図や金田さんのJ.A.マッファイの機関車にも組立図があるので、それが最終的な形だと思っていたんですが、これを見てください。

4500_1_a3_600lll_2

4500_2_a3_600lll

ちょっと前が切れてるんですが、もし手元に上記の組立図が有れば比べて頂きたいと思うのですが、一見よく似ているのですが、従来の組立図に加筆して、一部変更したのが本図で、これが最終的な組立図となるようです。

図でご覧の様に、後部台枠はシリンダの上で上へ上がり、ボイラー下部に沿って前方の第1動輪後方で前部台枠を押さえるようになっています。

普通に考えると、第1第2動輪の中央で落とすべきとも思えるのですが、模型と異なり、後部シリンダ中心の少し前、高圧蒸気管の関節の回転中心に合わせて前部台枠の回転中心ピンがあり、上記の後部台枠から来た荷重受けは全く上下することはない、左右回転だけで、上下方向は一切動かないようになっているので、前部台車の荷重点はどこでもよいという事になりますね。ただ、後ろ過ぎでは第1動輪に重量が伝わりにくいし、前過ぎでは左右の偏倚が大きくなるので、この位置が適正だったんだろうと思います。ここは単に滑るだけの様に思います。

本図で目立つのは、従来の図面になかった第1、第3動輪のブレーキシューです。これは貨車の様に従来からあるブレーキの動きを利用して反対方向に力を伝える、貨車なんかに良く使われる手法で、無理やり入れたような感じですね、日本鉄道が勾配用で使うために、設計変更で付けたのかもしれませんね。

それから、外観上で大きく目立つ煙室戸、この図面をよく見ると、ボイラー中心より下がっていますね。ドイツの機関車にはよく見る手法ですが、従来の組立図では中心なので、これも設計変更で変わったと思われます。煙管を1本でも多く入れるための方策ですね。

写真をよく見ると実際下がっているのですが、ハンドレールがあって気が付かない事が多かったと思います。

綺麗なメーカー写真が手に入ったので、ご覧ください。

2314701kraussmaffei_1l

下周りは赤色に見えるのは私だけ?

下周りを赤に塗って上周りは黒でライニングを入れたら綺麗でしょうねぇ。

追加のブレーキや、煙室扉のズレも分かりますね。

後部の煙突状の物は、複式なので後部の煙突は不要で、単なる安全弁カバーではないかと思います。

煙室下部左から出ているホースは何でしょうねぇ、エジェクターの排気管が見られないので真空ブレーキはないようで、4510の写真では真空ブレーキ用のホースがはっきりと分かるんですが、本機のは細いし負圧用とは思えないので・・・・

車輪冷却用の水管でしょうか?、この時代の機関車に有ったというのは聞いたことがありませんが、可能性はあるかと思います。

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コメント

謎のホースですが、「系譜図2」P216の写真を見ると、ボイラー脇とサイドタンクの間を通って来て、末端は弁室に入っているように見えますが...。

今年一年お世話になりました。良いお年をお迎え下さい。

投稿: railtruck | 2013年12月31日 (火) 08時39分

まいどです。
後部台車、バルブギヤ類とは別に第一動輪の上にあるロッド(キャブ前端下より前方へ伸びている)はなんでしょうか?逆転機レバーと連動して動くようですが、バルブの切り替えですか?外観上目立つので思いっきり適当に作っているところです。

投稿: 三木の干し殺し | 2013年12月31日 (火) 10時25分

三木の干し殺し様
ダイス、タップ色々お世話になりました。
 疑問の件ですがスタート時に低圧側シリンダーへ蒸気を送るバルブのレバーでは無いでしょうか。
リバース全開時に開いて、リバースを少し戻すと閉じる。
 いかがなもんでしょうか?
クラーケンさんから明快な回答があると思いますが。
 ただ今、アシナ導入の為、工作室の模様替えを行なっています。
来年も宜しくお願いします。

投稿: ハタ坊 | 2013年12月31日 (火) 11時53分

railtruck様
そうなんですよ、写真を拡大して見ると、弁室の前で台枠に入っているように見えるんですが、せいぜい1”程度のホースで、真空ブレーキ用ではなくて空気か水用のゴムホースの様に見えるのですが、空気はないので水くらいしか考えられなくて・・・
ちなみに4510の場合は、ちょうど反対サイドに太い真空ブレーキ用のホースが付いていて、4500の細いホースに相当するホースは付いてないんです。

色々と教えて頂き、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: クラーケン | 2013年12月31日 (火) 14時41分

三木の干し殺し様
ハタ坊様
私もハタ坊さんのご意見に賛成です。
図面を見ると、このロッドがつながっているフランジは、平面図ではその奥に弁のような物が見えます、ちょうど吸気管の下で切り替えるような感じなので、このシリンダの排気管の場所との関係も考えると、フルギヤーの時に吸気を前のシリンダにも分配する切換弁と考えて間違いないように思います。

私もここ2日ほど、部屋の模様替えをしていて、今日は筋肉痛がひどいです、これでやっと書架に入りきれなかった本が収まりますが、収容力に段々限界が近づいています。ダブってる本、誰か引き取ってくれないかなぁ・・・

ともあれ、
来年も面白い話題期待しております。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: クラーケン | 2013年12月31日 (火) 14時58分

了解しました。でもまだ疑問が、、これって手動ブレーキのみ?
<ハタ坊様>
 はい、おやすいご用です。機械関係でしたら、安く調達できる可能性あります。(ネット直販を除く)当方、マイフォードを処分して、コスモの旋盤を買いました。DROの取り付けを検討中。フライス盤は自作になるでしょう。アシナ(芦品?)ボール盤でしょうか?
クラーケンさん、railtruck様、良いお年をお迎え下さい。

投稿: 三木の干し殺し | 2013年12月31日 (火) 18時21分

そうなんです、この機関車は当初、黒磯-白河間等の勾配線の補機に使われたので、貫通ブレーキは持っていなかったようです。
もっとも、この頃の日本鉄道では真空ブレーキを装備してる車両は客車の優等車くらいの物で、貨車は有っても引き通し用の貫通管のみで貨物列車には元々貫通ブレーキが付いていなかったんです。
反圧ブレーキ(車のエンジンブレーキの様にシリンダをある程度締めきって掛けるブレーキ)も装備していなかったようですね。
勾配線の補機という用途を考えて、連続ブレーキによるタイヤの緩み対策の、車輪の冷却用の水管が有ってもおかしくないと考えました。

投稿: クラーケン | 2013年12月31日 (火) 23時27分

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