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2013年12月15日 (日)

13mmゲージ 続 禁断の果実

ゲージ論は模型の世界の永遠のテーマなので、もっと炎上するかと思っていたのですが、思ってたほどではないですね、なぜでしょう?

まぁ、13mmゲージの話を十三クラブの規格に絞ったため、スパイクモデル等のファインスケールを標榜している人が少ないためでしょうか。

私は16番ゲージで模型を作っている者ですので、どこまで行っても、1066.8/80=13.335mmに対する16.5mmのゲージの差に頭を悩ませ、非常なる努力をして、出来る限り幅の狭い機関車を作っていますが、3.2mmの差は如何ともしがたく、13mmゲージへの憧れは子供の頃から非常に大きい物でした。

近年になって16.5mmゲージで動輪やロッドの厚さをスケールに近づけ、実物のクリヤランス分を削る事によってかなりスケールに近い物が作れるようにはなりましたが、馬鹿でかい近代機ならともかく、幅の狭い古典機では、どうしてもスケールモデルと言う物の製作は無理で、もはや16.5mmゲージでは車輪厚をスケールの1.6mm程度にして作るのが最後のチャレンジと言うところまで来てしまいました、それでも現在作っている7010は車輪の厚さ2.2mmで1.6まで削っても1.2mm狭くなるのみで、スケールのランニングボード幅の27.3mmにはもう少しと言う所で届きません。

しかも市販のフランジウェイの広い線路を使う制約上、車輪の厚さは2.0mm程度が限界のようです。

13mmゲージと言う選択肢は有ったものの、せっかく新たなゲージで車両を作るのに、ここでも広いフランジウェイで16.5mmの車輪を使うのと、ファインスケールにこだわるのと2つの選択肢がありましたが、前者は篠原の線路を使って簡単にレイアウトを作ることが出来るのに対し、後者は、線路が無いので、全部新たな規格でスパイクしたレイアウトを作らなければなりません。

そんなものはとても無理という事なら、前者を採用するしかありませんが、それではせっかく13mmで作る意味が無い(これはもちろん自分的にはと言う意味です)、そんな訳で13mmは諦めていたんですが、先日、十三クラブの「邪ー魔ん カッセ」さん、(まぁ、コメントで名前を明かされているので、最早ペンネームは不要かとも思いますが、一応これで通させて頂きます。)とお会いして、十三クラブの理念をお聞きして、大きく感銘を覚えたので、一度作ってみたいという憧れが噴出したわけです。

世に、私の様にファインスケールを標榜しつつも、車輪の規格の面で躓いている人も多いかと思います。このブログで十三クラブの線路に対するこだわりを理解して、1/80でファインスケールを目指される方々が増える事を切に望みます。

最後に、十三クラブのレイアウトで実際に線路をスパイクされた、「邪ー魔ん カッセ」さんから頂いたメールを掲載します。

ブログ拝見しています。13㎜ゲージにも関心をお持ち頂き、心強く感じています。

さて、プロトサーティーンを中心に、規格を統一しようという動きが出始めたのが2001年、2002年の『13ミリゲージャーの集い』で、スパイクモデルの車輪断面を念頭に、バックゲージ11.5㎜+0.0-0.2㎜で行くことで意思統一がなされました。

追って分岐器の詳細各部の数値が決定されることになっていましたが、長年11.0㎜から11.5㎜までの範囲で各自が自由に(勝手に?)楽しんできた13㎜ゲージのバックゲージを統一することがいかに困難なことか。

簡単に統一規格が見いだされるとは思えません。

以来、10年を経過しても分岐器に関する統一規格は実現していません。

私の個人的な考えですが、80分の1の縮尺で、肝心要のバックゲージが0.5㎜も違っていれば全く別ゲージだと思っています。

いくら時間をかけても、すべての13㎜ゲージャーが満足する納得できる統一規格というものは出来ないでしょう。

私も現在60歳を超え、分岐器の統一規格の誕生を待っていられません。

そこで、十三クラブ独自規格という事で、スパイクモデル規格の輪軸を使用することを前提として、13㎜ゲージ・バックゲージ11.5㎜+0.0-0.1㎜・フランジウェイ0.8㎜で分岐器を設計し、レイアウトを作成しました。

これは決して13㎜ゲージの規格はこれでなくてはならないというものではありません。スパイク規格の輪軸を使うことを前提に、十三クラブのメンバーの車両をスムーズに走らせるために最も適した分岐器を作ったという事で、他人に押し付けるものではありません。

個人的には、スパイク規格のフランジウェイ0.8㎜にも不満で、できるなら実物のフランジウェイ42㎜/80=0.525㎜に合わせ、車輪幅も125㎜/80のスケール通りにしたいのですが、フランジ幅(厚?)、フランジ角度をスケール通りに求めると、必然的にフランジ高さも0.33㎜となってしまいます。フランジ高さ0.33㎜、踏面幅1.0~1.2㎜でまともに走れるのか。可能なら素晴らしいですが、下手をすると某鉄道会社です。軌道の製作と保線技術に極めて高い精度が要求されるのは間違いありませんね。

もう少し私が若ければ、フランジ高さ0.33㎜、踏面幅1.0~1.2㎜が本当に現実的でないのか検証したいところですが、そこまでやっていると生涯に予定している車輌が完成しません。(すでに絶望的な状態ですが) ここは若かりしスパイクモデルの川口氏が、試行錯誤の末に現在のスパイク規格に至った事実を尊重して0.8㎜のフランジウェイを採用し、マンガンクロッシングを鋳造(IMONに外注)しましたがフランジウェイが広い分、実物に比べてベタッとした感じがするのは残念なところです。

13㎜ゲージと言えども完全に実物の通りにするには難しい問題があります。問題はすべて繋がっていて、切り放して考えることはできません。

このたびの十三クラブのレイアウトは、スパイク規格の輪軸を使用した車輌を前提に製作したもので、すべての13㎜ゲージ車輌がスムーズに走行できるようには考えていません。悪くすれば、13㎜ゲージのガラパゴスになる可能性を強く孕んでいます。

賛同がなければ今後20年ほどで十三クラブは絶滅しますからどこにも迷惑をかけることはないと思います。ただし、どこかに若い13㎜ゲージのクラブが誕生し、0.8㎜のフランジウェイを採用したら、呪われた因子が残ることになりますが。

昨年秋にこのレイアウトを合運に持ち込んでお披露目して以来、『フランジウェイをあと0.1㎜拡げたらKATOのコンコン改軌の輪軸が通るのに』、『あと0.2㎜拡げたら珊瑚の輪軸が通るのに』『ロストのフログのフランジウェイをヤスリで拡げたら』といろいろご親切な意見を頂戴しました。

KATOも珊瑚も通らんのは判ってる!! それでもスパイク規格の輪軸をスムーズに走らせたいんや!!

『ひっくり返っても(転覆して 裏返しになっても)美しい』が私のモットーです。

「ひっくり返っても美しい」には、参った!ですが、模型が好きな人は裏返ったのが好きという事でよーく分かります、けど、あの碓井の怪力軍団がひっくり返るなんて想像したくないですねぇ。

なお、内容に関わらない箇所で、やばい所をほんの少しだけ修正させて頂きました。

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コメント

興味深く読ませて頂きました。16番というゲージの、悪く言えばいい加減な、良く言えば大らかな性格に我慢出来ずファインスケールに移行する方は数多いと思います。OJですら、OJファインという独自の規格もあるのです。問題は規格をどうするかということで、なかなかまとまらないみたいですね。特に「改軌」の問題が大きいと思います。自分も13ミリを作ってみましたが、16番の車輪を改軌して使えるようになっていないのですね。13ミリ専用の車輪が豊富ではないので、とりわけ動輪等は自作か自家発注しか無くなり、敷居が高くなると思います。確か珊瑚の13ミリ製品は車輪は16番と同じではなかったでしょうか?自分としてはそういうやりかたが望ましいと思います。ただ、ゲージ論はこだわり方の問題なので、ある意味では不毛でありクラーケンさまのご提言に反応が少ないのはそのことがもう皆さん周知されているからではないかと思います。

投稿: コン | 2013年12月16日 (月) 23時44分

コン様
長い間16番をやってきて、13mmゲージの人から、スケールにこだわるなら、なんで13mmにしないか、と言われ続けてきました。しかし本文に書いているように、16番の分厚い動輪を改軌しただけの13mmの車輪は美しくない・・・
そして13mmゲージをされている人たちが、車体幅等必ずしもスケールではないという事で、反発心もあってあえて16.5mmゲージでスケール物を目指してきました。
ですから、私が13mmゲージで何か作るなら出来る限り頑張った物を作りたいと思い、究極を行っている十三クラブを見つけましたので飛びついたわけです。
実際の所、13mmをされている方々で十三クラブの様に、ファインスケールにこだわって線路まで全部作るという人はまれだと思います。ほとんどは篠原製のレールを使われているかと思います、このレールなら珊瑚の動輪などもバックゲージにさえ注意すれば走れるし、スパイクモデルの車輪も変則的ではありますが、クロッシング部はフランジで転がるので、少し下がる程度で走る事は可能のようです。
鉄道模型は個人の趣味ですので、規格や製品の寸法にこだわるか、自分の規格で作るかは、あくまで自由な趣味ですから各自が好きなように作れば良いと思います。
今回取り上げたのは、十三クラブの理念に賛同して、私なりに今までかなわなかった、スケールにこだわった模型が作れると思ったからで、少しでも考えを同じくする人がこのクラブを知ってもらえたらと思ったわけです。
とはいえ、私の所蔵するクラブは16番だし、西宮の御大のレイアウトでは走らせてもらいたいし・・・という事で、軸足は16番のままですよ。(今のとこ・・・)

投稿: クラーケン | 2013年12月17日 (火) 00時22分

コン様
珊瑚車輪は、厚み2.4mmの13mm用輪軸を設計した頃から、16番用も同一車輪を使うようになりました。13mmに合わせてしまったようです。同程度の厚みに変化しているメーカーは、日光を始め、いくつか有るようです。KATOやPECOのポイントで苦戦するようです。欧州系の規格もしくは欧州規格依りのポイントは、薄い車輪が苦手な規格のようです。

> ある意味では不毛でありクラーケンさまのご提言に反応が少ないのはそのことがもう皆さん周知されているからではないかと思います。

その通りだと思います。どうやって、雰囲気が良くて、よく走る模型を作るかに力を掛けたいですものね。


遅くなってきたので、今夜はこれで失礼します。

投稿: 廣瀬 | 2013年12月17日 (火) 03時48分

16番の場合、
PECOのポイントは知りませんが、KATOは調査のために持っています。
クロッシング部のフランジウェイは、外側が1.7mm、内側が1.6mmも有ります。ここまで広げるともはやスケール志向の車両を通すレベルではないと思います。
これはOOゲージのバックゲージ14mm程度の物まで通すことを余儀なくされているからと思われますが、これらの車両は篠原のポイントではバックゲージが狭いため、両ガードレールのクロッシング部では飛び上がってしまいます。
少なくとも、日本で日本型で自作する人にバックゲージ14mmで作る人も居ないと思うので通常は篠原規格が通過できれば良いと考えております。車輪幅を狭めると当然KATOのポイントでは脱線する可能性が上がりますが、私の自作の車両では試した事も有りませんし、する気もありません。
運転会等でもKATOのポイントを使う物もあまりないと思いますので、私は問題にしませんが、それを気にされる方は、珊瑚や日光製の車輪が限界なのでしょうか?。
しかし、そんなことにとらわれていては新たなチャレンジが出来ないので、私は自分で一から見直しをしています。
因習にとらわれない方のみ、私のブログが参考になるかもしれませんね。

投稿: クラーケン | 2013年12月17日 (火) 11時47分

10年前の話ですが、日光モデル店頭で店主の近藤さんに日光の車輪はKATOの線路では走行を保証しない旨の話を聞きました。
私が所属する(していた?)16番のクラブではしばしばKATOの線路を敷いていましたが、日光のが特に脱線しているということはありませんでした。

投稿: 森井 義博 | 2013年12月17日 (火) 12時45分

メーカーはやはりギリギリの線で頑張っているようですね、OOゲージと日光規格や珊瑚の規格を共存させるのが、あの広いフランジウェイだと思います。

投稿: クラーケン | 2013年12月17日 (火) 15時42分

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