2024年8月27日 (火)

9600を作る 2

次はシリンダを作りますが、その前に全体の幅を考える必要があります。

私が持っている珊瑚の9600は最大幅をなぜか電車等に合わせた35mmとして、シリンダ中心距離を26.4mmにしています。車体幅は実物ベースでは32.7mmのため2.3mmも広く、前から見た時にデッキが広くてバランスが悪くなっています。

9600のシリンダは他の機関車と違って、シリンダ部が出っ張っている形なので、シリンダの中心距離を一般の16番の機関車の標準の25mmにするだけで、車体の最大幅を1.4mm狭くすることができます。私の設計はこんな感じ。

左はスケールに忠実、右は珊瑚の測定と私の場合です。

1_20240827140401

私はいつもシリンダの中心距離を24.6前後にしますので今回も24.6mmと決めて進めます。(図では24.5で書いています)

シリンダを基準に実物のシリンダの絵を書いていくと、ランニングボードとの段差を最小にすると最大幅は33mmにすることが可能です。

スケールは32.7なので、あと0.3mm狭めて実部と同じにすることは可能のようですので、それで進めます。

というわけで、シリンダ中心距離24.6mmとしてシリンダを作ります。

20240606-021929

シリンダ出来上がり、この時点で6月6日、側板は珊瑚のキットから、ロストパーツはニワです。ここから9600は2両態勢で進めます。

シリンダの取付に関わるため、ランニングボードの下の補強のアングルに相当する部分をt1.0の板から作ります。

1次型のキャブ部のSカーブ部の曲げはちょっと苦労しましたね

2_20240827143201

台枠の上に仮置きの状態

20240619-021621

実際の固定方法等はもっと進んでから考えます。

今回はここまで

 

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2024年8月25日 (日)

9600を作る 1

6年前に「一枚の図面から 50-1 機関車編 9600 説明」から始め、一連の9600の研究をしましたが、その後も興味を持って資料を見続けております。

昨年のKKC総会で、今年のお題もD型機という事になったことを受けて、30年ほど前に作りかけてたものをベースにちゃんと作ろうかと思い立ち、昔の設計を元に新たに設計を始めました。

以前は、9600初期型と、9550,9580の同時進行で、台枠周りの設計までで、台枠自体の切り抜きまで終わった状態で放置状態でした。

20240429-002229

t0.4洋白板から切りだしただけで、リベットは植え込みのために穴をあけた状態です。

で、下廻りの設計が一段落して作業を始めたのはゴールデンウイークの5月2日、

とりあえず上記の3両を作りますが、9550と9580は今回は台枠だけの予定です。

近年の私のやり方ではない台枠ですが、それを使いたいので、最近の方式とは異なる構造となります。

20240502-032644

前に作った台枠の内側にもう一つ台枠を作って二重構造とし、その隙間にイコライザとバネを入れる予定です。

20240508-031810

軸距離をきっちり合わせるための治具を作ります。

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治具を使って組み立て

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左下の治具を使って軸箱守のタップ立て

20240520-021210

下バネは、昔の宮沢の軸箱とバネが一体になったもののバネ部分を切り取って2枚重ね合わせ

20240521-013731

上バネ部の軸箱守控とともに治具で穴あけ。

20240521-031529

全体を組み立て。

奥の2台が9550と9580。今回はここまで。

20240527-004701

動輪の軸箱をベアリングに交換し、台枠が出来上がり。この時点で5月30日

20240530-015550

今回はここまでです。

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2024年5月11日 (土)

今日は神戸-大阪間鉄道開業150年記念日

今日は神戸-大阪間鉄道開業150年記念日ですね。
京浜間150年に比べたら、大きなイベントは少ないようですね。

私のブログは低迷していますが、阪神間開業当時の機関車についての記事がありますので、ここで紹介しましょうか。

鉄道院の型式順で。

120        一枚の写真から 20 機関車編 阪神間開業時の機関車 120

1290       一枚の写真から 22 機関車編 阪神間開業時の機関車 1290

5000       一枚の写真から 19 機関車編 阪神間開業時の機関車 5000

5100       一枚の図面から 3 5100への改造

7010       一枚の写真から 21 機関車編 阪神間開業時の機関車 7010

140,7030 一枚の写真から 3 機関車編 明治初期の大事故

ブログの記事はこんなもんでしょうか、あと、鉄道史料の161号(2019年7月号)に開業時の阪神間の客車や貨車の記事を書いたので、そちらもよろしく。

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2023年10月23日 (月)

南薩5号の製作 9

最後の仕上げです。

9月12日

台枠周りのディテール

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ブレーキ周りの検討

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ブレーキ装置

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一旦組み立て

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9月21日

集電ブラシ
台枠のスリットから帯状のを出して動輪のタイヤをこすります。

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内側
ブラシはプリント基板に半田付け

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9月25日

ウェイト
ジャンク箱から重さを頼りに選定

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ハンマーで叩いて、万力で締め上げてこんな形に

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ボイラに嵌めてみた

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続いてリヤータンク
サイドタンクはキットの物を加工

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10月13日

塗装して完成です。

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久しぶりの工作、リハビリ感覚で始めたものでしたが、出来栄えはまぁまぁですね。

キットをベースにしたので比較的楽に作ることができましたが、サイドタンクは自作せずに継ぎ足したために継ぎ目が残り、わずかな横着を反省しています。
以前ならきっちり継げたと思うのですが、大分腕が落ちているようです。

 

 

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2023年10月20日 (金)

南薩5号の製作 8

例年、夏になると体調が悪くなるのですが、今年はちょっとひどくて、8月に飛びます。

8月10日

動輪押さえを付けて仮組

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大体のイメージがつかめたので、下周りのディテール。

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8月25日

モーターの当たり等を確認

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当たりがあったのでリューターでちょいちょいっと。

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9月9日

上周り部品

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ボイラとモーターの関係チェック。

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目途が立ってきました。

次回完成です。

 

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2023年10月18日 (水)

南薩5号の製作 7

下周りの続き
ロッドの改造からです。

キットの動輪とロッド

20230623-222615l

ロッドは関節がないので、軸箱可動にするため、関節を追加します。

このやり方は他の蒸気機関車でも使えますよ。

6月23日

第二動輪の部分の裏うちをする部分を半分程度まで削るための目安の切込みを2本入れます。

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位置は切り粉の部分

やすりで半分くらいの厚さまで削る

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20230623-225041l 20230623-225104l

洋白板を当てて半田付け

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クランクピンの穴を元の穴に合わせて開ける、その後外周を仕上げる、写真は仕上げ中

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表から本来のロッドの切れ目を当て板の部分まで切り込む

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裏当てを残す方を固定して、半田コテを当てて分割する

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この後、余分な半田を取って仕上げ

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完成

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フレームに動輪をはめて、ロッドを付けて回転を確認します。
写真を撮るのを忘れてましたが、動輪は一旦抜いてギヤーの交換と軸箱のベアリングへの交換を施しています。

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今回はここまで。

あともう少しです。

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2023年10月16日 (月)

南薩5号の製作 6

下周り、今回から台枠です。

6月18日

左右の台枠を半田で一体化します。
上の丸いのはモーター取付用のアダプタ。

20230618-021948

台枠加工用の治具。

t2の板を切り出して幅22mmのマシンバイスのスペーサを作ります。

20230618-235157l

マシンバイスに治具と台枠をセットして軸穴を6mm幅に広げます。

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あぶって分割

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6月20日

こまごまな部品を作って組み立て。

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狩り組に使ってたスペーサを切除

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ギヤーボックスを入れてみる。
第3動輪は左右のスイングのみ

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イコライザのピンとイコライザ(バネ)をステンレスのバネ線で製作

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取付はこんな感じ

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次回は3軸固定のロッドを関節可動に改造します。

 

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2023年10月14日 (土)

南薩5号の製作 5

151年目の鉄道記念日おめでとうございます。

 

上周り続きます。

5月31日

サイドタンクを組み立て、床板への取付金を作って床板をベースに取り付けます。

20230531-001748

20230531-001757

全体にボイラを置いてみます。
下周りは仮組みです。

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6月8日

上周りは一旦置いて、下周り。

最初はギヤーボックス。
左右をつなぐ部品を3mm角材を切って作ります。

20230608-193454

20230608-225449

で、枠を作りました。

20230609-015041

右の大きいのは同時に作っているC10用。

6月14日

中間の振り子の組み立て。
直角を出すのに私は協育歯車を使います。
止めネジがあるので高さの調節も出来て便利ですよ。
半田は少量をあぶって付けます。

20230614-020353

出来上がり

20230614-020455

他の部品も準備

20230614-020753

6月16日

ギヤカバーの製作

20230616-022237

カバーの半径(内径)は4.6なので、φ9の丸棒に巻き付けて成形

20230616-234243

全体はこんな感じ

20230616-234249

側を付けて完成・・・・直前

20230617-013713

箱の穴に合わせて穴あけをして出来上がり

20230617-020920

今日はここまで

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2023年10月 8日 (日)

南薩5号の製作 4

引き続き上周り。

5月20日

サイドタンク上板と切り離したキャブ前妻板の下部に板を継ぎ足します。

キャブ背面の窓は窓枠に段差を付けるために切り欠きます。

写真では分かりにくいですが、側板と接する部分を40度程度に削ります。

20230520-012308

5月22日

キャブ側板は屋根と雨樋のところで切断して、加工

窓枠部を削って、妻板に接する部分を40度程度に面取りします。
ついでに窓枠も。

この後、キャブの入り口を切り取るのですが、下は変形を防ぐため下までは切らずに置きます。

20230522-022049

5月23日

キャブの組み立て

20230523-005929 20230523-005936

面取りのせいで、幅は板厚分の0.8mm狭くなっていて、これで幅は31.4mm。

実物の1/80は29.5mmなので、これでも広いですねぇ。

5月27日

雨樋

20230527-012549

アングルで雨樋を作成、この後上部を削ります。

屋根板と合わせます。

20230527-024837

5月28日

床板をベースに置いてみる

20230528-012254

セロファンテープで仮組してみる

20230529-213923

ボイラに火室を付ける

20230529-225717

仕上げ

20230530-000406

今回はここまでとします。

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2023年10月 6日 (金)

南薩5号の製作 3

さて、工作開始です。5月16日の作業

キットはサイドタンクとキャブが一枚ものになっています。

サイドタンクの高さを変えるのと、継ぎ目がエッチングで出っ張りがあるのが嫌なので切り離します。

20230516-234721l

リベットが近いので、出来る限り細く切ります。

切断完了

20230516-235858l

5月17日

サイドタンクを前に作った丸のこ盤でササっとカット

20230517-011803l

右が切ったあまりです。
切る位置はリベットの位置に気を付けて・・・

5月18日

ボイラ組立

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うちの標準になったロウ付けです。
締め付けてるのは細い番線(鉄線)

参考

仕上げ

20230518-235748l

5月19日

サイドタンク上部、出っ張りをカットして真っすぐにします。この後キャブ前板と切断

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サイドタンク側板を接合、裏に当て板をします。

20230519-004935l

火室部分の新製

20230519-012807l

火室部分は下部がサイドタンクに乗っていたために下までないので新たに作って継ぎ足そうと思います。

今回はここまで。

 

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